── 三ツ井さんは生粋の長野っ子なので、周りに応援してくださる方も多いのではないですか?
そうですね。まず母と姉がブースター会員になってくれてます(笑)。そこから横に広がる感じで姉の会社の上司の方とか、うちの隣のご家族の方とかもブースター会員になってくださって、ほんと、うれしいですね。みなさん、それまではバスケットに全然興味がなかったみたいなんですけど、1度試合を見に来てくれたらすっかりハマっちゃって、今では隣の家からドリブルする音が聞こえてくるぐらいです(笑)
── それはすごい!
長野のバスケ人口は全国的に見ても多い方なんです。スポーツはいろいろありますが、「長野と言ったらバスケだよね」と言われるようになりたい。うちのチームがそのきっかけになればうれしいと思っています。
── 三ツ井さんには長野の『バスケット大使』になってほしいですね。
なりたいですね。そういうのがあれば秘かに狙いたいです(笑)。僕は特別指定でウォリアーズに入って5年目のシーズンを迎えるわけですが、やっぱり「長野のために」という気持ちは自分の中にずっとあります。地元選手だからできることって必ずあると思うし、それを見つけて長野のバスケットを盛り上げていくことは自分の使命じゃないかなって、それはいつも考えています。
── それでは最後の質問です。信州ブレイブウォリアーズに入って1番成長できたと思うのはどういったところですか?
1番成長できたところ…うーん、やっぱりメンタルじゃないですかね。特別指定選手として入ってから5シーズン目を迎えますが、振り返るとほんとにいろんなことがあって、勝てなくて苦しんだときもあるけど、今ではそれも自分に必要な経験だったと思えるようになりました。マイケルコーチというすばらしいヘッドコーチと出会ったことで成長させてもらったものはたくさんありますが、その中で冷静に試合に臨めるようになったことは自分でも実感してます。そこは1番成長できたと言えるかもしれません。今は本当に開幕が待ち遠しいんですよ。今日、こうやって今までの自分を振り返る機会をもらったことで、あらためて「負けられない」という気持ちがフツフツと湧いてきました(笑)。B1の舞台でこれまで信州ブレイブウォリアーズを知らなかったバスケファンにも「いいチームだ」と思っていただけるよう頑張ります。ほんとにほんとに頑張るんで、どうか楽しみにしていてください!
信州ブレイブウォリアーズ #31 三ツ井利也
生粋の長野っ子、三ツ井利也が見据えるB1の舞台
part1「『大学4年までプロか実業団か進路を迷っていました』」
part2「『東海大の同期たちとようやく同じ土俵に上がることができました』」
part3「『秘かに“長野バスケ大使”を狙っています(笑)』」
文 松原貴実
写真 B.LEAGUE
画像 バスケットボールスピリッツ編集部