── チームは「B1最短昇格」を目標に掲げていますが、小松選手としてもそこにご自身の未来像を重ねている。
小松 僕自身についていえば、正直あと10年やれるかって言ったらやれないと思うので、個人としてのカウントダウンは始まっています。だからこそ今に懸ける、1年1年に懸ける思いは強くなってきましたよね。僕はこのチームに助けてもらったっていう気持ちでここに来たので、竹原さんをはじめとしたチームが思うことに全力で協力したいと思っています。つまりはこのチームがB1に上がることを最大の目標としてやっていきたいと思っているんです。また今は九州にB1のチームがないので、九州にB1のチームがあればもっと盛り上がるんじゃないかとも思っています。佐賀にはそれだけの魅力があると思うし、それだけの力もあると思うので、それに向かってチャレンジするだけです。
── チームをB1に上げるだけでなく、ご自身がB1のコートに立ってプレーしてみたいという気持ちはありませんか?
小松 もちろんあります。B1のコートに立つことで感じることは絶対に出てくると思うんです。それを味わってみたいですね。もちろん最初からうまくいくとは思っていません。僕はB2、B3の経験のほうが長いので、B1に上がってもすぐにうまくいかないことはわかっています。でも体の使い方や強さなど、B1を体で感じることって見ている人にはわからないことなんですよね。だからB1のコートで感じられることを体感してみたい。それが今後の自分のキャリアに必ずプラスになると思っています。今後指導者になったときに、僕もB1の選手を輩出したいと思っているので、B1の選手はこうしていたよって共感する、ある意味でよい教科書だと思うので、そこは経験してみたいですね。
── B1でのプレーは澁田選手も目標としていることです。一方で澁田選手は高校3年と大学1年のときに特別指定選手ながらB2の舞台に立っています。昨シーズンB3を経験して、その差は何か感じますか?
澁田 チームづくりなど難しいところはまだ僕が考えすぎないほうがいいのかなって思っていて、そういうところはベテラン選手や秀さんに任せるというか……
小松 人に任せるな(笑)。
澁田 ハハハ。もちろん僕も責任を持ってプレーしますし、チームづくりに関わりますけど、先頭に立ってやるんじゃなくて、僕はバスケットをひたむきにやることが第一かなと。ルーキーなのでミスすることもあると思うんですけど、責任を持ってプレーしたうえでのミスであれば、秀さんたちがカバーしてくれると思っています。僕は昨シーズン同様、自分が持っているものをどれだけレベルアップさせて、どれだけ勝利に貢献できるかに集中してやっていくだけかなって思いますね。