団結力で信州を元気づけたい!
今シーズンよりアジア特別枠選手が新設され、信州は早々に韓国のヤン・ジェミンを獲得した。コロナ禍の影響もあり、まだ合流できておらず、チームメイトたちにとってもそのプレースタイルは未知数だ。山本曰く、「韓国には本当にシュートが上手い選手が多いので、それを期待しつつ、ガードとして少しずつ彼の良さを引き出せるようにしたいです」。栗原も同じく201cmの高身長アウトサイドプレーヤーの加入を楽しみにしていた。さらなるうれしい点として、「自分よりも若い選手が入って来てくれること。今までは僕が一番下でした」と笑顔を見せ、21歳の後輩選手の来日を心待ちにしている。
ウェイン・マーシャルとは島根スサノオマジックで、ジョシュ・ホーキンソンとはファイティングイーグルス名古屋で一緒にプレーし、アンソニー・マクヘンリーのプレーはbjリーグ時代から見てきた山本。「それぞれの特徴は分かっているつもりなので、自分としてもやりやすいですし、そこは強みにしていきたいです」と外国籍選手との連携に不安はない。
今シーズンの信州の注目すべき点として、「団結力」を山本は挙げた。実際には、「チームのなんて言えばいいのかな…」と頭を悩ます山本に対し、キャッチーなキーワードをアシストしたのは栗原であり、取材中にもチームワークが光る。
信州のホームである長野県は昨年、台風19号による甚大な被害を受け、今年7月にも豪雨災害に見舞われた。それを目の当たりにした栗原は、「バスケで長野を元気づけたい。僕たちの試合やプレーを見て笑顔になったり、希望を持ったり、同じようなプロを目指したいと思ってもらえるような選手になりたいです」と力を込め、信州全体が団結して初のB1へ挑む。
信州ブレイブウォリアーズ 栗原ルイス × 山本エドワード
経験値を掛け合わせて挑む初のB1
part1「B1経験者の加入でプラスの変化」
part2「成長著しい23歳、栗原ルイス」
part3「得点力ある魅力的なバックコート陣」
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE、信州ブレイブウォリアーズ
画像 バスケットボールスピリッツ編集部