part2「成長著しい23歳、栗原ルイス」より続く
得点力ある魅力的なバックコート陣
互いに3年目を迎える大崎裕太と栗原ルイス、ベテランの西山達哉に加え、山本エドワードと増子匠の経験あるガード陣が移籍してきた。昨今のNBAをはじめ、世界的にはガードプレーヤーが得点王を争っている。今シーズンの信州ブレイブウォリアーズは、オフェンス有利のバスケにおいて、魅力的なバックコート陣が揃った。昨シーズンの平均得点は増子(12.6点)、西山(10.1点)、栗原(10点)、山本(9.2点)、大崎(7.9点)という得点力を誇る。
「それが全てではないですが、得点を獲りにいく気持ちは常に持ってプレーしています」と山本が言えば、「ボールを持っている人がシュートへの優先順位が高いと思っていますし、わざわざパスをさばく必要もないです。自分が得点を獲れるならば行くべきです」と栗原も続け、積極的な姿勢がスタッツに現れている。しかし、自らの得点記録は意に介しておらず、第一に考えているのは勝利に貢献するための状況判断であると、二人は声を揃えた。
昨シーズンは47試合中35試合を先発で起用された栗原だが、「移籍リリースが出たときから全員をライバル視していました」と良いチーム内競争が生まれている。山本は、「そのときに調子が良い選手を勝久(マイケル)ヘッドコーチがうまく起用していくと思っています」と先発へのこだわりはない。どんな組み合わせで起用してくるかも楽しみであり、誰とコンビを組みたいかを栗原に聞いてみた。
「エドさんと西山さんはシュートもあって、パスもできる似たタイプです。違うタイプが増子さんなので、一緒に試合に出てみたいですね。増子さんのインサイドに切り込んで行くプレーは学びたいですし、それによって自分のスペースも空いてくると思います」