はじめてのトップリーグへ向けて、「B1の選手は身長が高いし、速いし、身体の当たりが強くなるので、そこに対応するための身体作りをまずは行っています。バスケの技術面では、パスの精度などを極めていきたいです」と練習に励んでいる。
天皇杯でB1と対戦してつかんだ確かな手応え
昨年の天皇杯では三遠ネオフェニックスを69-44で破り、栗原自身はケガで出場できなかった宇都宮ブレックス戦では65-74と最終クォーターに逆転されたが互角の戦いを見せた。しかし栗原は「宇都宮戦はベンチから見ていて、やっぱり細かいミスが目立っていました。B2ではミスを突かれないですが、B1になるとそこを必ず突いてきます」と先に反省点を挙げる。「でも、通用しないとは思わなかったです。コーチの求めるバスケを徹底できれば、必ず勝てるという手応えは感じました」と自信をつける試合となった。
同じポジションの先輩、山本は「本当に成長してきているので、若手やベテランなど関係なく、チームを引っ張って行く存在になって欲しい」と栗原に期待を寄せている。栗原にとって、山本の存在は「まわりにいる人がみんな笑顔なんです。ムードメーカーであり、良い雰囲気を作るのが上手いです。コート内でもその良さがこれから出てくると思っています」とお互いに良い部分を引き出し、コート上では切磋琢磨できている。
山本と栗原だけではなく、今シーズンのガード陣が粒ぞろいであることも信州の特筆すべき点だ。
part3「得点力ある魅力的なバックコート陣」へ続く
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE、信州ブレイブウォリアーズ
画像 バスケットボールスピリッツ編集部
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