── 狩野先輩から「伸びしろ十分」と言われた佐藤さんですが、レイクスにおける自分の役割をどのようにとらえていますか?
佐藤 まずオフェンスではどんどんペイント内にアタックすること。そうすることによって祐介さんをはじめとするシューター陣を生かすことができます。あとはディフェンスですね。自分は相手のエースとかスコアラーに付くことが多いので、ハードで粘り強いプレーを心がけています。正直、スタッツにはあまりこだわりがないんですよ。今言ったように、自分が中に切り込むことで相手のディフェンスが寄ればチャンスが生まれる。たとえスタッツに残らなくてもそれもアシストの1つだと考えているので、数字はそれほど気にしません。点を取ることよりもむしろオフボールの動きとかをすごく意識していますね。
狩野 頼もしい!
佐藤 今シーズンのうちはすごくいい雰囲気の中でバスケができています。みんなが自分の思ってることをはっきり言うし、それによってチームの問題をその場で解決できるようになった気がします。思うにこれは(伊藤)大司さんや(荒尾)岳さんといったベテランの力が大きいですね。ベテランが本音で向き合ってくれるのでみんなも本音を言える。何かを人のせいにすることもなくなったし、コートの上でもベンチでも同じ方向を見て戦っている楽しさがあります。
狩野 それは言える。自分はキャプテンとはいえ、あまり人にあれこれ言うのは得意じゃないから、大司さんや狩俣(昌也)さんがしっかり喝を入れてくれるのがありがたいし、助けられてるなと思う。
佐藤 僕は試合中、たまにパニックになっちゃうことがあるんですが、そういうときは大司さんがすかさず声をかけてくれます。試合に出るとか出ないとかに関係なく、準備はいつも完璧で『選手はこうあるべき』という姿を毎日見せてもらってる気がします。
狩野 全然偉ぶらないし。
佐藤 おもしろいし(笑)