スペイン代表が挨拶代わりのダブルダブルで日本デビュー
川崎ブレイブサンダースが、パブロ・アギラールの新加入をリリースしたのは2月21日のことだった。その1週間後に予定されていた第24節のBリーグは、新型コロナウィルスの影響により延期となる。約3週間の準備期間を経て、3月15日のレバンガ北海道戦でようやく日本デビューを果たした。25分21秒出場し、12点&11リバウンドの挨拶代わりのダブルダブルをマーク。「最初の試合としては素晴らしいプレーをしてくれました。でも、これからまだまだ試合が続けばもっと上がってくると思っています」と佐藤賢次ヘッドコーチは期待を寄せる。アギラール自身も試合を欲していた。
「毎試合が自分にとってコンディションを上げる良い機会だと思っています。今日は試合ができて良かったですし、勝てたことが重要です」というアギラールは新天地での一歩を踏み出した。
公式戦は「10ヶ月ぶり」と言う。そのキャリアを調べたところ、最後に所属していたスペインのイベロスター・テネリフェでは1試合も出ることなく、今シーズン開幕直後の昨年10月に退団。昨シーズンはイタリアのグリッシン・ボン・レッジョ・エミリアでプレーし、昨年5月5日に行われたペーザロ戦でキャリアハイとなる14リバウンドを記録した試合が最後であり、そこから10ヶ月目となる。
しかしその後、もう1試合あった。ワールドカップ直前の昨年8月9日、スペイン代表としてコートジボワール戦に出場。マーク・ガソル(トロント・ラプターズ)にリッキー・ルビオ(フェニックス・サンズ)、ビリー(シャーロット・ホーネッツ)とフアンチョ(ミネソタ・ティンバーウルヴス)のエルナンゴメス兄弟らとともに、11分間プレーしている(1点・2リバウンド・2アシスト)。世界一となったワールドカップメンバーからは外れたが、それでもスペイン代表のアギラールにとって、ダブルダブルの日本デビューは当然の結果と言える。