来週日曜(日本時間3月16日)、アメリカでは『セレクション・サンデー』が待っている。全米No.1=世界一の大学生を決める『マーチ・マッドネス』の出場校が発表され、そのトーナメント表が完成する日だ。今年の『FINAL4』こと4強によるクライマックスは、83,000人が収容可能なジョージア工科大学のメルセデスベンツ・スタジアムで行われ、全世界を熱狂させる。連日世界的に報道されている新型コロナウィルスが水を差さぬよう、1日も早い事態の終息を願うばかりだ。
その影響を大きく被っているBリーグは2月28日から開催延期となっている。今週末3月14日(土)より再開が予定されているBリーグだが、プロ野球やJリーグもが延期を決断したことを鑑みれば、厳しい状況は変わりない。明日3月11日にあらためてBリーグより発表があるので、その結果を待ちたい。
延期分の代替試合が5月3日までずれ込んだことにより、チャンピオンシップをはじめとしたポストシーズンの短縮開催はBリーグの既報どおりである。その詳細が本日決まった。
■チャンピオンシップ(全て1戦決勝)
準々決勝:5月6日(水・祝)or 7日(木)/上位クラブホーム開催
準決勝:5月9日(土)/横浜アリーナ
決勝:5月11日(月)/横浜アリーナ
■B1残留プレーオフ(全て1戦決勝)
1回戦:5月10日(日)/横浜アリーナ
2回戦:5月16日(土)/片柳アリーナ
■B2プレーオフ
準々決勝:5月1日(金)〜4日(月・祝)/上位クラブホーム開催(2戦先勝・第3戦別日)
準決勝:5月12日(火)/横浜アリーナ(1戦決勝)
3位決定戦:5月16日(土)/片柳アリーナ(1戦決勝)
決勝:5月16日(土)/片柳アリーナ(1戦決勝)
■入替戦(B1 vs B2/B2 vs B3)
5月17日(日)/片柳アリーナ(1戦決勝)
※時間未定/今後の動向次第では変更もある
「B1チャンピオンシップを8チーム、B2プレーオフも今年から8チームとなって最後まで盛り上がるようにし、残留プレーオフも4チームで激しい生き残りをかけた試合をしよう、とまずはチーム数を確保することを考えた」と大河チェアマンが言うように、予定通りのチーム数のままクライマックスを迎えることになる。
ポストシーズン短縮開催が決まったとき、「それならば全部を一発勝負にしてくれればいいのに」と以前聞いた選手の意見を思い出した。Bリーグの王者を決めるチャンピオンシップは東・中・西の各地区上位2チームと、それ以外に勝率上位2チームを加えた8チームによるトーナメント戦で争われる。準々決勝と準決勝は3戦2先勝方式で行われ、最後の決勝のみ一発勝負となるのが通常のレギュレーションだ。
しかし、短縮開催となったことで、今シーズンの優勝決定戦は準々決勝から1戦決勝方式、つまり一発勝負で決着をつけることになった。準決勝へ進んだ4チームが横浜アリーナに集結し、『FINAL4』さながらの2連戦が待っている。5月9日(土)に準決勝2試合が行われ、1日おいて5月11日(月)が決勝となる。大河チェアマン曰く「コンディションを考え、しっかりスカウティングをして試合に臨んでもらおう」と最高の舞台を用意すべく、あえて月曜日開催の決断に至った。「月曜だがしっかり集客し、満員にするんだ」という意気込みと覚悟を持って繰り広げられる4シーズン目のチャンピオンシップは、これまでとは違ったドラマが生まれそうだ。
バスケが観られないだけではなく、学生や子どもたちにとっては休校となってしまい好きなバスケができない状況を強いられていることだろう。致し方ないが、バスケットLIVE(※ソフトバンクユーザー無料)でプロの妙技やお気に入りチームの勝ち試合を見ながらイメージトレーニングをし、前向きにリーグ再開の日を心待ちにしよう。
文 泉誠一
写真(2018-19シーズンのB1 FINALのもの) 吉田宗彦