B2のレギュラーシーズンは残り15試合となった。信州ブレイブウォリアーズと広島ドラゴンフライズが、いずれも38勝7敗でB2プレーオフへの出場を決めている。B2の場合、勝ち上がってもB1昇格にはそのライセンス基準をクリアしなければならない。昨シーズンのB2チャンピオンである信州が、B1ライセンスを得られずにその悔しさを味わった。そろそろクラブライセンス判定結果が発表される時期を迎える。好調のチームを運営するクラブも両輪となり、確実にB1へチャレンジするB2プレーオフを迎えられるかどうかも気になるところだ。
昨シーズンB3から昇格したチームは、東京エクセレンスと越谷アルファーズ。前者はB2クラブライセンスをクリアし、B3を制して3年ぶりに返り咲いた。現在21勝24敗で18チーム中10位につけており、上位8チームで争われるB2プレーオフの射程圏内にいる。
2020年に入ってから著しい成長を見せる日本人選手たち
東京八王子ビートレインズとの入替戦を86-64で圧倒し、今シーズンよりはじめてB2に挑んでいるのが越谷だ。2月23日時点で14勝31敗は中地区5位、全体15位と厳しい戦いが続いている。シーズンも2/3を過ぎ、「ちょうどチームの首脳陣とその話をしていたばかりです」という青野和人ヘッドコーチは、こちらが質問したB2での戦いぶりについて振り返っていた。
「年明けあたりから、日本人選手たちが著しい成長を見せています。昨シーズンまでは帰化申請選手(※B3ルール)をはじめ、外国籍選手頼みの戦いが多く見られていました」とポジティブな変化に手応えを感じている。具体的には小林礼秧、鮫島宗一郎、横塚蛍の3人を挙げた。小林は昨シーズンの平均3.3点から、レベルの高いB2において6.3点とほぼ倍に増やしている。2月15日の愛媛オレンジバイキングス戦では20点を挙げ、直近20試合中8試合で二桁得点を記録する。鮫島も2月16日の愛媛戦で16点をマークし、落合知也とともにチームハイの活躍を見せた。
横塚に対し、「コートの中でも外でも楽しそうにしています。バスケはチームプレーですので、やっぱり仲間が楽しそうにプレーする表情はまわりにも広がり、それによって良い流れができていると感じています」と青野ヘッドコーチは全幅の信頼を寄せる。2月に行われた8試合のうち二桁得点は3回、あと一歩足りなかったが8点を挙げた試合も2回あった。