── さて、今シーズンについてお聞きします。池田さんの今のコンディションは?
コンディションはいいです。トレーナーさんと相談しながら少し体を絞ったんですが、そのせいか走ってもへばらないし、体調的には今が1番いいと感じているほどです。去年あたりから体の痛みがほぼなくなって、朝起きても普通に歩けるようになりました。前は踵が痛くてちゃんと歩けなかったのに今は普通に歩ける!めっちゃ快感ですよ(笑)。
── 今シーズンは大黒柱と言われたダバンテ・ガードナー選手がチームを去りました。その穴は小さくないと思いますが。
ダバンテが抜けたことで今年はより走力が求められチームになりました。僕が体を絞ったのも1つには去年より走れるようになりたかったからです。今は(体の)感覚が違います。すごくいい感じですね。
── その中で今シーズン目標とするものは?
ズバリ、今季のチームスローガンである『NEW CHALLENGE』です。ダバンテがいなくなったことで今シーズンの新潟は新しいチームとしてスタートを切ります。厳しい試合が続くのは間違いないでしょうが、その中でも昨年以上の成績を残すことが目標。簡単にいかないことはわかってますよ。それはみんなわかっています。けど、リーグ戦は一試合、一試合の積み重ねだと思うので、まずは目の前の試合に集中したい。集中して戦うことで成長していきたいと思っています。
── 最後に今シーズンに懸ける意気込みを聞かせてください。
僕があまり先のことを考えない人間だっていうのはさっき言いましたが、同じように過去を振り返ることもあまりないんです。終わったことはすぐに忘れるタイプ(笑)。でも、今日こうやってこれまでを振り返る機会をもらったことで、やっぱり自分は人に恵まれて、支えられて来たんだなあということを痛感しました。特にいいときも悪いときも変わらず応援してくださったブースターの皆さんのことを思うと、今年も自分にできることを精一杯やり尽くそうという気持ちになります。コートの中はもちろんですが、コートの外でもヘコんでるヤツがいたら声をかけるとか、悩みがあったら聞くとか、チームのためならなんでもやりたい。うちは(選手の)上と下の年齢が離れたチームなので、その繋ぎ役にもなりたいと思っています。僕は新潟が好きだから、新潟に恩返しするつもりで今シーズンも頑張ります。
新潟アルビレックスBB #32 池田雄一
新潟で迎える14年目のシーズン「コンディションは最高です!」
part1「厳しい環境で取り組むバスケットは新鮮で楽しかった。」
part2「自分の上を行くベテラン選手とプレーできるのはラッキー!」
文 松原貴実
写真 安井麻実