── Bリーグが開幕すると同時に五十嵐圭選手、翌年は鵜澤潤選手、昨年は柏木真介選手と経験値が高いベテラン選手が加わりました。池田さんにとってはどんな存在ですか?
頼りになりますねぇ。僕も年齢だけでベテランと言われてますが、あの3人は本物のベテランです。すごいと思うのは経験に裏付けされた『芯のある考え』をしっかり持っていること。でも、それをガリガリ押し付けてくるタイプじゃないんです。むしろ日ごろの行動だったり、ちょっとした発言だったりでそれを示してくれる。見て、聞いて学ぶことが多いです。だいたい僕の歳(36歳)であんな先輩ができるってなかなかないじゃないですか。そう思うとラッキーだなあと思いますよ。
── 刺激を受けることも多いのでは?
刺激、めっちゃ受けてます。リスペクトしてますし、ああなれたらいいなあとも思うし。ただね、あの人たちが僕をイジるんで、後輩にもイジられるようになったのは困りものです。これまでの僕は結構クールなイメージだったんですよ。少なくともブースターさんの間では。けど、次第にそうじゃないことがバレてきちゃいました。池田は天然だとか、どっか抜けてるらしいとか。これはみんなあの人たちのせいですね。まあ、実際そうなんだから仕方ないだろと言われればそれまでですけど(笑)
── 自分の上を行くベテラン選手を見ると「俺もまだまだできるぞ」という気持ちになりませんか?
いやぁ、どっちかと言うと僕は性格的に先を見るのは好きじゃないんで、そういうのはあまりないですね。とりあえず明日のこと、長くても今シーズンのことしか考えない人間なんです(笑)。今日が終わったら明日、シーズンが終わったら次を考えるみたいな。だから、引退したらどうするかなんてことも今は全然考えていません。
── 先のことはあまり考えない池田さんですが、新潟でプレーを続ける中で移籍や引退を考えたことはなかったですか?
辞めようと思ったことはないですね。13年の間にはいろんなチームの話が耳に入ってくることもありましたが、そもそも自分がなぜここを選んだのかということに立ち戻ると自ずと答えが出ました。ここを出て行く理由が見つからないんですね。このチームに必要とされている限り、他からどんなオファーが来ようと自分はここでやりたいと思ってきたし、今もそう思っています。
── 郷土愛もありますよね?
もちろんです。新潟の人は温かいし、米も上手いし(笑)。