※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2018年1月末発行vol.17からの転載
B.LEAGUE 随一のモテ男は、けっして優等生ではない。むしろやんちゃな要素が見え隠れするトリックスターと言っていい。しかしそんな自らの個性に蓋をせず、それでいて日本代表入りまで果たすトッププレーヤーがいるからこそ、2年目のB.LEAGUEは、より華やぐ。当代きってのモテ男、イケメン・宇都直輝が指南するB.LEAGUEのおもしろさとは?
── 宇都選手にとって、バスケットの醍醐味、楽しさは何ですか?
一番おもしろいのは勝負の駆け引き……勝つための駆け引きですね。大学のときにも同じ質問に答えたんですけど、勝つためのプレーひとつひとつを楽しむというか、勝つためにしていることはすべて楽しいんです。
── うまくいかなければ楽しくない?
いや、うまくいかないのも醍醐味じゃないですかね。自分の思ったとおりにできたら神様になれるわけで、でも実際はそうじゃない。相手の思考なども自分のなかに取り入れることができれば、そこから自分の思いどおりに動いていくこともある。そういうことができればより楽しいと思いますし、それこそが駆け引きなのかなと。
── ではバスケを見るときの楽しさは?
僕はプレーヤーだから、プレーヤーの見方しかないですね。むしろプレーヤー以外の見方で見たことがないので……ただ大学生のプレーは見ていて、一生懸命やっているなと感じます。でも質問の意図とは違いますかね。
── いえ、ありがとうございます。では質問を変えましょう。2年目を迎えたBリーグのおもしろさって何だと思いますか?
昨シーズンと違って、今シーズンは強いと言われたチームから何人かの選手が移籍したことで、ここだけが強いというチームがありません。中地区でいえば成績的には三河が抜けていますけど、3位(※)につけている僕ら富山も川崎に勝ったり、横浜がSR渋谷に勝っているわけです。毎回大敗するようなチームがない分、戦力の拮抗しているところがおもしろいんじゃないかな。
※取材時(2017.12.14現在)の順位
── リーグそのものがおもしろくなっていると。
そうですね。チームを限定して見るファンの方であれば、まずは一日目に勝ったのか、負けたのかを見ますよね。勝ったのであれば、どう勝ったのか? 単純に○○選手がすごかったから勝ったのかなと考えて、でも翌日はその○○選手が全然ダメだった。あ、やはりチームも負けているなとか。つまり一日目と二日目を比較する楽しさがBリーグにはありますよね。
── 連戦の醍醐味ですね。ではそんなBリーグで宇都選手が注目するプレーヤーは?
おもしろいプレーをする人という意味では、アルバルク東京にアーリーエントリーした斎藤拓実選手が、明治大学のときと同じようなプレースタイルを維持できればおもしろいと思います。あとは単純に比江島(慎・シーホース三河)さんのプレーは好きですね。うまいし、勉強にもなります。細かいフェイントをたくさん入れてくるので。やはり見ていてワクワクするような選手の方がおもしろいですよね。