Q4. バスケ界を盛り上げるために心がけていることは?
1番はプロ選手としてコートの中でしっかりといい結果を残すこと。それ以外に自分自身がプロ選手になった理由が、バスケを日本でもどんどんメジャーにしていきたかったから。B.LEAGUEになってからは、取材を受けさせていただく機会が増えたのですが、以前はなかなかメディアに取り上げてもらう機会がなくて、その中で、自分からいろんなことをやって、バスケを知らない人たちにも興味を持ってもらおうと活動してきました。テレビに出ることや写真集を出すこともそう。当時は賛否両論たくさんありましたが、それまではメディアに出ていく選手がいなかったので、自分がやってきたことで、今の若い選手の中にもメディアに興味を持ってくれて「俺も」って続いてくれる選手が出てきてほしいです。
Q5. 初心者の人に見てもらいたいプレーは?
単純に派手なプレー。ダンクシュートやスリーポイントシュートなど。極端に言えば「身長が大きいな。体が大きいな」というところだけでもいいと思います。やっぱりテレビで見るのと生で見るのとは違います。会場に行って直接自分の目で見ることで、感じることがたくさんあると思います。
Q6. 五十嵐選手が思う、次のアイコンになれそうな選手というと?
貴公子的なことで言われているのは田中大貴(A東京)とかだと思うんですが、僕の場合は自分からメディアに出ていって「像」を造っていきました。彼らはどちらかと言うとリーグ側から造られている「像」だと思うので、どんどんもっと個性を出してメディアに出て、自分を知ってもらうことですよね。僕の場合はバスケを知らない方にも名前を覚えてもらっていたと思うんですよ。五十嵐圭って聞けば「あぁー」って。そういう選手はまだ少ないです。代表で中心選手として活動していても、じゃあどれだけの人が知っているのか。やっぱり富樫(勇樹・千葉)ぐらいじゃないかな。一番は(田臥)勇太(宇都宮)だと思うんですが、今だったらやっぱり富樫かな。そこは若い選手たちには、代表の主力だからこそ、やってもらいたいなというところではあります。
でも流行がありますからね。僕のときはちょうど韓流が流行っていたりとか、当時の世界選手権が日本で開催されてきっかけになったりとか、そういうところに乗っかることができました。ジャンクスポーツとかにも出してもらって、どんどん知ってもらったというのもあります。そこを何から何まで出ろと言っているわけではないんですけども、厳しいなあと思うのは、需要と供給がありますからね、メディアの世界っていうのは。それはすごい感じます。自分も若い頃すごい取り上げてもらってましたけれども、ベテランになってくると回数ってやっぱり減ってはくるんですが、若い選手にはその需要と供給が合っているときに、ぜひ出ていってもらいたいなと思います。
文 バスケットボールスピリッツ編集部
写真 安井麻実