※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年7月末発行vol.11からの転載
弊誌Vol.3においてシーズン中にも関わらず、横浜ビー・コルセアーズの竹田謙選手(以下タケさん)と千葉ジェッツの伊藤俊亮選手(以下イートン)によるクラブを越えた友情対談が敢行された。終えた瞬間、「これ飲み屋で話した方が良かったよね」となり、オフシーズンの再会が実現。今回はさらに、栃木で2シーズン、そして日本代表でもともに戦った戦友かつアミーゴの網野友雄氏(栃木のアンバサダー、白鷗大学の監督として活躍中。以下アミ)が参戦。弊誌を設置していただいているSHIBAURAGRILL様にご協力いただき、酔いどれ対談がスタート。飲み放題2時間に及ぶ楽しいトークは徐々に熱を帯びていった。
先月号で全く触れなかったBリーグチャンピオンシップの話
伊藤 え? よそがチャンピオンシップを扱ってるときにオフネタをやって、よそが落ち着いたときにチャンピオンシップを蒸し返すの? ずるい作戦!
── ハイ…タケさんとイートンは古巣・栃木の優勝をどう感じた?
竹田 ファイナルを見ていて、ブレックスの優勝が決まった瞬間、ともに働いたスタッフの顔が浮かんできた。本当に良かったなぁ、と。
伊藤 プレーオフでは、クォーターファイナルで次に進む権利を持っていかれたのでやっぱり悔しいのが半分。タケさんと同じく、テレビで見ていて一緒に働いていたスタッフがたくさん見えたときにはうれしかった。
── クォーターファイナルでの栃木ホームの雰囲気はどうだったの?
伊藤 プレーオフはやっぱりホーム&アウェーでやって欲しいし、全部アウェーなのはきつい。あれだけ栃木は盛り上がっているのに、ちょっと千葉では同じように感じることができなかったのは残念だった。自分たちがあと一歩勝ちきれず、1勝に泣いてホーム開催を勝ち取れなかったのも悪いんだけど、その辺も含めて勝負どころでのあと一歩が足りなかった。
── アンバサダーは栃木の勝因をどう見てる?
網野 今シーズンは若手が伸びたことが大きかった。(田臥)勇太が引っ張り上げて若手が伸びたことも事実だと思うし、元々コート外の活動が多いチームだが、Bリーグができたことでそれ以上に注目されたことが全体的に引き上げた要因でもある。見られている意識が選手を成長させるには必要な部分だと感じていた。
竹田 勇太のルーズボールもそうだけど、やっぱり最後の(ジェフ)ギブスへのアシストは「らしいな」と思った。ずっとアイツが引っ張って、盛り上げてきたのもあるけど、12月に対戦したときよりも他のメンバーが頼もしくなった感じがした。勇太が鼓舞し続けてきたことが、周りの選手たちの自信につながり、良いチームになった。
伊藤 印象としては最初から勇太が引っ張り、最後も勇太で勝ったと言う人がいるけど、それ以上に周りのメンバーを引っ張り上げたことが素晴らしかった。千葉が負けた試合では、須田(侑太郎)くんにすごいやられたからね。