2018-19シーズンより外国籍選手の出場に関するルールが変わった。ベンチ入りできる外国籍選手は3人から2人に制限されたが、常に2人を同時起用できる『オン・ザ・コート2』を採用。さらに帰化選手は日本人選手同様、いつでもコートに立てる。
レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせたB1全558試合中、スタート時に外国籍選手または帰化選手を1人だけ起用して臨んだ試合はアルバルク東京を除き、たった15試合しかない。その理由のほとんどが外国籍選手らの体調不良によるものだ。ポストシーズンに至っては、A東京を除いて皆無だった。さて、除外していたA東京は66試合中62試合を『オン・ザ・コート1』でスタートしている。チームの得点源となる外国籍選手がファーストオプションであり、彼らがインサイドを占めるBリーグにおいて、207cmの竹内譲次は62試合(※2試合欠場、2試合ベンチスタート)も真っ新なコートに立ち続けた。
インサイドでコンビを組むアレックス・カークは59試合を先発出場している。ローテーションで入れ替わるジャワッド・ウィリアムズとミルコ・ビエリツァも素晴らしい経歴の持ち主だ。ウィリアムズは元NBA選手であり、ビエリツァも昨シーズンはヨーロッパで66試合に出場し、すべて先発を任されていた。FCバルセロナ戦では23点を挙げ、所属していたセルビアのクルベナ・ズベズダを勝利に導いている。そんなライバルたちとのポジション争いを制した竹内が、ルールが変わった今シーズンもルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチの信頼を勝ち取り、先発で起用された。
今シーズンのA東京は開幕直前までFIBAアジアチャンピオンズ・カップに参戦し、竹内は日本代表としてオフもシーズン中も休みなく試合をこなしてきた。オン・ザ・コート2の屈強な外国籍選手たちを相手にタフな戦いを続け、2連覇の原動力となった活躍をスピリッツアワード選考委員会は高く評価する。