part2より続く
大学のバスケットシーズン開幕が近づき、盛實は4月10日をもってサンロッカーズ渋谷を退団することになった。在籍期間中20試合に出場(3月30日の北海道戦で足をケガしたことで以後退団までの5試合は不出場)平均4.7得点、1.5リバウンド、1.7アシスト、3ポイントシュート成功確率40%の成績を残している。「彼の魅力はまずハイレベルなバスケットセンス、スコアできるだけではなく、優れた判断力を持ち、的確なパスを供給できるのも大きな武器。まだまだこれからどれだけ伸びるかわからないほど可能性を秘めた選手だと思います」と、伊佐勉ヘッドコーチは改めてその能力を高く評価した。
「プロの一員としてプレーして、得たものは“自信”です」
── サンロッカーズ渋谷から特別指定選手の声がかかったときはどんな気持ちでしたか?
びっくりしました(笑)。もちろん将来はプロでやってみたいという気持ちはありましたが、こんなに早くチャンスをもらえるとは考えていなかったのでびっくりしましたね。もちろん、すごくうれしかったです。発表があってすぐに柏に移って練習に参加しました。
── プロチームの一員として練習に参加した感想は?
一言でいえば「これがプロなんだな」と思いました。元NBA選手のロバート・サクレやライアン・ケリーの迫力は想像以上にすごかったし、やればやるほど自分に足りないものがわかって、ああやっぱりプロのレベルは高いなあって。
── 自分に一番足りていないと感じたのはどんなところでしょう
一番足りてないのはやっぱりフィジカルのところですね。あと、ディフェンスの強度とかもそうです。逆に試合になると相手のハードなディフェンスに苦しむことも多かったです。
── プロデビューした試合(1月10日の天皇杯、対栃木ブレックス戦)では、第2Q残り1分にコートに出ていきなりシュートを沈めました。名刺代わりの1本でしたね。
あのときはたまたま自分がフリーになったので、そこは迷いませんでした。シュートに関しては自分でも少しは通用する手応えは感じています。初めてプロの世界に入って(自分が)どのぐらいできるのか全然わからなかったですけど、徐々に使ってもらえる時間が増えて自信も得られました。先輩たちも皆さんやさしいので、すごくいい環境でバスケをやらせてもらってると思います。