いつか日の丸を付ける選手になりたい
── では、普段の生活について少し聞かせてください。平日はずっと練習なのですか?
月曜日はオプショナルといって自主練習の日なので、練習に来るかどうかは選手がそれぞれ自分で決めます。僕はこの日を休養日にしていて身体を休めるというか、つまりは家でゴロゴロしてます(笑)。火曜日はオフなのですが、僕は朝8時に体育館に行ってウエイトして、午前中いっぱいシューティングして過ごします。で、午後は家に帰ってまたゴロゴロ…、あ、結構温泉にも行きますね。水曜日は8時からウエイトして、午前中はチームでシューティング、昼ごはんを食べて少し休んだあと、午後3時から5時まで練習。終わって自主練して家に帰ると7時ぐらいかな。で、夕飯を食べに行って、帰って寝る。木曜日も同じサイクルで過ごして、金曜日はアウェーのときは移動日になり、ホームのときは午後から練習になります。そして、土日が試合。そんな感じですかね。
── 休日は?
ほとんど柏から出ません(笑)。でも満原(優樹)さんとか、ごはんに付き合ってくれる先輩もいるし、柏の生活は快適です。
── Bリーグで戦う同世代のガードの活躍は気になりますか?
気になるというか、同世代の選手の活躍はすごくモチベーションになります。たとえば、これを言うと調子に乗るんで本人の前では絶対言わないんですが、東海大の同期の小島元基(京都ハンナリーズ・現アルバルク東京)はすごくいい選手だと思っているし、大学時代はケガで泣いたけれど、今、活躍しているのを見てるとめっちゃ嬉しい。負けられねぇと思います。あと、千葉ジェッツの富樫勇樹はやっぱりすごく巧いと思うし、今年はプレータイムも増えているので、勇樹が中心となった千葉ジェッツはやっかいなチームになる予感がします。それと、1つ上の安藤誓哉さん(秋田ノーザンハピネッツ・現アルバルク東京)はピック&ロールの使い方が巧くて、メンタルがすごく強い選手です。僕は今まで周りのメンバーに恵まれて優勝も経験しましたが、誓哉さんは個人の力で結果を出しているというか、そういう印象があります。このほかにも力のあるガードはたくさんいますから、自分ももっと成長しなくてはという気持ちが湧いてきます。
── ベンドラメ選手が描く自分の未来像は?
積極的にアタックするけどミスは少ないというのが自分が目指しているガードです。それとやっぱり得点力は必要ですね。数少ないシュートチャンスをしっかりモノにできる、ここ一番のシュートは必ず決める、そういうガードになりたいです。
── 新人王は狙っていますか?
もちろんです。いつか日の丸を付ける選手になりたいという想いは強いし、そのためにもまずはしっかり結果を残したいです。プロ選手1年目の今年は、自分にとって本当に大事な勝負の年だと思っています。
文 松原貴実
写真 安井麻実
サンロッカーズ渋谷 ベンドラメ礼生 #9
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part1【努力で開花した天性の能力】
part2【バスケットに苦しみ、バスケットに救われた1年】
part3【求めるのは、ミスをしない安定力とミスを恐れない積極性】