この日、とどろきアリーナで行われた注目の1戦。
4500人を超えるバスケットボールファンが見守る中、東地区1位の栃木ブレックスを中地区2位の川崎ブレイブサンダースが迎えうつ。(順位は11/23 現在)
当日の選手の想いを、写真で振り返る。
フォトグラファーあとがき
23日に行われたGAME1を、写真で振り返りました。いかがでしたか?
今シーズン、川崎から栃木へ移籍した栗原選手へ、川崎の面々が挨拶(ちょっかい?)へ行く姿がとても印象的でした。みんな、栗原選手が恋しいんですね。そんな挨拶が多く交わされる中で沢山素敵な表情をキャッチできましたが、その中でも、しれっと、気配を消し背後から近づいて思いっきり抱きつきに行った篠山選手の写真をお届けしました。見ていた方は、きっと笑顔になったはず。
移籍ドラマは、新たなシーズンにこういう場面を見せてくれるので、切なくもやはり面白いなぁと思います。両選手、素敵な瞬間をありがとうございます!
この日、第一ピリオドこそ栃木の激しいディフェンスに苦しんだ川崎でしたが、第二ピリオド以降に猛追。両チームとも鬼気迫る眼差しで、現場で見ていた全員が手に汗握ったに違いありません。
この日の試合を撮っていて、「スポーツっていいなぁ」「バスケットボールって、本当に面白い」と、改めて感じる事ができました。
移籍した元チームメイトに声をかけにいく姿だったり、お互い激しくぶつかり合った後に手と手を取ってお互いを起こしたり。迫力あるプレーとスポーツマンシップ、この両方が、この日の試合ではハッキリと、美しく描かれていたように感じます。
撮影していていつも思うのですが、“感情むき出し”の選手の瞳は滅多に撮れません。
というのもこれは私の想像ですが、プレーをしていると、熱くなるのと同時に、冷静でいなければならない点も多いですよね。(いや、そういう場面の方が多いかも…。)だからどんな熱戦でも、選手が【苛立ち】だったり、【喜び】だったりを、思いっきり放出することって実は結構少ないのです。
選手が一瞬、ほんの一瞬だけ放出する【感情】というパワーを撮り逃さない集中力が欲しい。いつもそう思ってカメラを構えています。
今回お届けした私の胸キュン写真が、沢山の心に届きますように!
文・写真 安井麻実