9月29日、ついにB.LEAGUEのセカンドシーズンが幕を開けた。
この日を待ちわびたファンが全国各地の会場に足を運び、バスケットボールシーズンの再来を喜んだことだろう。
今回は、9月30日に撮影した横浜vs滋賀の第二戦を振り返る。
9月29日に行われた開幕戦第一戦では、56-73で大敗を喫した横浜。第二戦はどう修正してくるのか、選手たちがどんな気持ちで臨んでいるのかを、ファインダー越しに見つめた。
七色の照明に照らされるミスター横浜 #1 川村卓也
Tip offカンファレンスで川村と熱い握手を交わした、滋賀#7 並里成。試合前に一瞬見せたリラックスした表情。
今期より横浜を率いるのは古田悟HC。1994年から2006年まで日本代表に選出された経験を持つ。
3Pシュートで果敢に攻めるも、この日の横浜のディフェンスに阻まれる。滋賀#34 狩野祐介
激しい攻防の中、不慮の事故で頭部を蹴られて倒れこむも、ほどなく立ち上がって歓声を浴びた。滋賀#6 長谷川智伸
試合前とはうってかわって、戦う瞳。滋賀#7 並里成
この日は滋賀の追随を許さない。横浜#1 川村卓也
体を張ったプレーでチームを牽引。横浜#42 ジェイソン・ウォッシュバーン
アメリカ帰りの期待のルーキー。古田HCとのコミュニケーションは入念だ。横浜#21 田渡凌
この日22ポイントをあげ、チームMVPの活躍。横浜で今期キャプテンを務める、#5 湊谷安玲久司朱(みなとや あれくしす)の強い気持ちが滲むシュート。
ベンチに下がった湊谷を笑顔で迎えるチームメイト。どんな会話があったのだろう。(写真左から #3 蒲谷正之、#15 佐藤託矢、#5 湊谷安玲久司朱、#1 川村卓也)
フォトグラファーあとがき
前日のスコアを見ていただけにこの日、横浜がどんなゲームを展開するのか、とてもドキドキしながら横浜文化体育館へ向かいました。ホームでの敗戦も、スコアの差も、横浜には大きな衝撃があったはずだと思ったんです。
私が試合開始の約120分前に会場入りすると、(今回のリポートで写真はありませんが)横浜の #0細谷選手が一人黙々とシューティングをしていました。なかなか、こんなに早い時間から汗を流してシューティングをしている選手は見ません。“昨日の雪辱を果たそう”というチームの気合いがすでにコートに充満しているように感じて、瞳が釘付けになりました。
29日のゲームは見ていないので振り返りようがありませんが、この日は完全に横浜ペース。ファインダー越しにビシバシ感じる横浜の“気合い”のこもったディフェンスで、滋賀はシュートを決めさせてもらえません。
横浜は立ち上がりから終始集中力を切らすことなく、滋賀のポイントを45点に抑え、76点で快勝。ホーム開幕戦を1勝1敗で終え、横浜ファンは歓喜に湧きました。
「開幕戦て、本当に面白い。」
バスケシーズンの再来が嬉しかったのもそうですが、これからどんどん変化し、進化し、深化していくチームを見逃したくない、そう強く思いました。
チームは生き物。
まだまだ荒削りで、生まれたばかりの赤ちゃんのようなもの。毎年撮っていて、開幕戦は特に、そんな風に思うんです。どんな風に成長していくのか、その過程を、全部撮っていたい。
HCの元、個性あふれるプレーヤーがどうまとまって、どういうチームで戦っていくのか。その姿は1節1節、違う色を纏うことと思います。
ちょっと長く書いてしまいましたがとにかく!
開幕しました!!
私個人としては、皆さんの心にずっと居座ってしまうような(笑)、そんな1枚を目指して作品創りに精進したいと思います。選手たちが魅せてくれる一瞬一瞬の輝きを、丁寧に採集したいと思います。
今シーズンもアリーナで、バスケットボールを楽しみましょう!
皆さんの熱い想いの籠もったBEST SHOTも、ご応募お待ちしています。
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文・写真 安井麻実