B.LEAGUEとなって初の試み、「アーリーカップ」なるトーナメントが9月1日~3日、催された。全4地域で開催された今大会の、関東トーナメント3位決定戦【川崎ブレイブサンダース vs 栃木ブレックス】を写真で振り返る。
アーリーカップのスペシャルパフォーマンス。タップダンサーのHIDEBOH, リズムエンターテイメント集団である、激団HIGUCHI、美女和太鼓ユニットのQueen Beatなどが、華やかに試合開始を告げる。
男子新体操パフォーマンスユニット、BLUE TOKYOの演舞では、まるでバスケットボールがゴールに吸い込まれていくような表現も取り入れられ、会場を沸かせた。
「今シーズンは今までとはまるで違う。」それを強く印象づけた川崎ブレイブサンダース#11 野本建吾。恵まれたフィジカルを生かして迷いなく攻めるその姿は、多くのファンに期待と感動をもたらした。
今シーズンより新加入の、川崎ブレイブサンダース#00 ジョシュ・デービス。この日7本中5本のフィールドゴールを決めるも、7本中4本を落としたフリースローが今後の課題か。
川崎ブレイブサンダース#0 藤井祐眞。初戦であったA東京戦においても9pt、この日の試合では16ptと、今シーズンもチームを引っ張る得点力が期待される。
川崎ブレイブサンダース#15 谷口光貴。この日の得点こそ2ptに留まったが、リバウンドやアシストでもチームに貢献。ボールを追う力強さに、昨シーズンとは違うものを感じた。
今シーズンもチームの顔、川崎ブレイブサンダース#22 ニック・ファジーカス。審判の笛が鳴ったあと、コートのセンター付近から放たれたボールがゴールリングの中へ。会場からは拍手が沸き起こり、喜びの表情をみせた。
栃木ブレックス#9 遠藤祐亮。今大会で出場機会はなかったものの、ベンチから常にチームを鼓舞し、新加入選手の活躍に目を輝かせていた。
リンク栃木ブレックス#3 前村雄大。初戦で4本放って1本しか沈められなかった3Pシュートを、この日は2本放って両方をリングに沈め、計11pt。小柄ながら俊敏な動きで、リバウンドでも貢献。
リンク栃木ブレックス#0 田臥勇太。プレータイムは長くなかったものの、コート内外でチームを引っ張る。ベンチからの大きなかけ声は、どの選手のものよりも大きかった。
リンク栃木ブレックス#31 喜多川修平。昨シーズンの琉球から今期より栃木へ移籍。得点の要となるであろう選手なだけに、今後の活躍から目が離せない。
空中での攻防をクローズアップ。写真左から川崎#11 野本建吾、栃木#13 セドリック・ボーズマン(今期新加入) 川崎#00 ジョシュ・デービス。ボールに伸びる5本の腕と、飛び散る汗。
3位決定戦を写真で振り返りました。いかがでしたでしょうか。
私ははじめ正直、「アーリーカップってなに?」と思っていました。
出場しないチームもあるし、どういう大会なのかピンと来なかったんです。
しかし実際来て見たら。撮ってみたら。
レギュラーシーズンを彷彿とさせる、激しいぶつかり合いがそこにはありました。選手たちの目は「開幕が待ちきれない」という期待と高揚に満ち、見ているこちらは「シーズン前に怪我しちゃう!」とヒヤヒヤするような、そんな白熱した試合を見ることができました。
また今大会の嬉しいところは、若手選手や新加入選手、昨シーズンあまりプレータイムのなかった選手たちの長時間の起用。
チーム創りにおいて要らない選手なんて1人もいません。
しかしなかなかプレータイムがない中で、どうチームにアジャストするのか、自分の役割をどう果たすかは、控え選手たちの大きな課題です。
今回のような大会で、本来持っているポテンシャルの高さ、やる気・気合い・根性なんかを思いっきり見せてもらえたような気がしています。
そんな、熱い熱い3位決定戦で胸がいっぱいになってしまって、決勝戦が思いやられました。笑
そんな決勝戦は、決勝戦にふさわしいこれまた素晴らしい戦い。
決勝戦は1チームずつ振り返りたいと思っています。
文・写真 安井麻実