── さらなる勝利、そしてB1昇格を目指すためにも、ポイントガードとして成田選手の成長がチームの大きな力になっていくのでは?
そうですね。プレーオフ出場に近い上位チームとの対戦は、今回の福島が初めてであり、戦ったことがない分、僕のプレーはまだ知られていないとも思います。そこをうまく突いていけるようにしていきたいです。
── 初戦は延長戦で惜敗。しかし、2戦目はしっかり修正して93-77で勝利を手にした東地区2位の福島ファイヤーボンズ戦での出来はいかがでしたか?
オンザコート1の時は自分たちの方が上だと思いました。福島の外国人選手は2人とも動けるので、オンザコート2の時間帯はそこにディフェンスが寄りすぎてしまったことでオープンショットを打たれてしまいました。もう少しタフショットにすることができれば、今日の試合の後半のように点差を離すことはできると思います。
── 今後へ向けてどんなプレーをしていくべきでしょうか?
(ポイントガードとして)もっと考えてバスケットをしていかなければいけないと思っています。得点は狙っていくように、ヘッドコーチにも言われていますので、頭を使いながら得点を獲りに行く役割になります。
── B1を見ても、富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)を筆頭に得点を獲るポイントガードが台頭してきており、それが世界の主流でもあるので期待しています。
ポイントガードが得点を獲っていかなければ、ディフェンスも寄ってこないのでスペースもできないです。ディフェンスを寄らせるためにも、どんどん得点を狙っていきたいです。
B2レギュラーシーズンもあと2ヶ月ほどであり、オーバーカンファレンスの戦いは今週末で終わる。現在、中地区1位を走るFE名古屋だが、先日の理事会においてB1ライセンスの交付は見送られた。しかし、選手たちは中地区1位通過を目指し、クラブを信じて、その走りを止めることなく戦うだけである。
今週末3月11日(土)12日(日)には、名古屋市千種スポーツセンターに東地区3位の山形ワイヴァンズを迎えてホームゲームが行われる。成田選手に続き、白鷗大学3年の野﨑零也選手が特別指定選手として加わった。勝ち抜くためには勢いも必要であり、成田選手や野﨑選手らの若い力に対する期待値は高い。
文・写真 泉 誠一