Photo by Norio TSUBURAOKA / Munehiko YOSHIDA(準々決勝)
元旦から始まった「オールジャパン2016」。1回戦は高校生チームの活躍に注目が集まった。年末のウインターカップで惜しくも準優勝に終わった、女子・桜花学園は北信越代表の新潟医療福祉大学を圧倒。同大会で初優勝を遂げた岐阜女子は、学生8位で出場した東海大学九州に大差をつけた。男子・明成はウインターカップ3連覇の勢いをそのままに、鹿屋体育大を寄せ付けず、#8八村 塁が42得点、#6納見悠仁が6本の3Pを含む24得点を記録した。
2回戦から男女ともトップリーグ勢(NBL、WJBL)が登場。女子の新潟アルビレックスBBが山梨クィーンビーズに敗れたが、山梨は次のシーズンからWリーグへの復帰が認められており、手応えを感じたに違いない。高校生チーム、岐阜女子が学生4位の愛知学泉大学を破り、3回戦に勝ち上がったのは見事。
3回戦を終え、男女ともベスト8に残ったのはトップリーグ勢。女子はランキング通り、上位8チームがベスト4を争うことになった。男子では学生2位の東海大が日立サンロッカーズ東京に食い下がり、前半を46-44とリード。第3Pで逆転されると、その後は追いつくことができなかった。「打倒! NBL」を合言葉に、昨年の覇者を最後まで苦しめた。
ベスト4進出を決める準々決勝で前半戦は終了。女子は3連覇を目指すJX-ENEOSが危なげなく勝ち上がった。準決勝の相手は、エース#6本川紗奈生が好調のシャンソン化粧品。苦戦を強いられたが、第4Pでトヨタ自動車を振り切り、こちらは3年ぶりのベスト4進出。
昨年準優勝のデンソーは、序盤から三菱電機にリードを許しながらも徐々に挽回。ルーキー#12赤穂さくらが21得点の活躍でファイナルへ一歩駒を進めた。その対戦相手は富士通に決定。第1Pで31-9とトヨタ紡織を圧倒し、2008年以来の優勝を目指す。
一方の男子はトヨタ東京が三菱電機名古屋を、東芝神奈川が北海道を下してベスト4入り。注目されたアイシン三河vs日立東京の一戦は、前半こそ競り合いになったが、後半になるとアイシン三河が45得点、23リバウンドとスパート。昨年初戦敗退した悔しさを晴らし、5年ぶりの優勝を狙う。
そして最後までもつれたのがリンク栃木vs広島。順調な出だしで34-16(第1P)とリードを奪ったリンク栃木だったが、第2、3Pは広島が反転攻勢。相手の攻撃を封じ、61-67と6点差に迫って最終ピリオドを迎えた。第4P、先手を取ったのは広島。#25平尾充庸、#24田中成也の3Pなどで69-69。ここからは一進一退となり、残り53秒、リンク栃木は#0田臥勇太のフリースローで84-84とした。その後、#32R・ロシター、田臥のフリースローで辛勝、初のベスト4進出を決めた。なおこの試合、ロシター選手は49得点の大活躍だった。
セミファイナル、ファイナルは1月9日(土)から、国立代々木競技場第一体育館に開催される。
大会特設サイト ⇒ http://alljapan2016.japanbasketball.jp/
SEMI FINAL、FINAL 2016/1/9~11@国立代々木競技場第1体育館
【女子1回戦】
早稲田大学(大学5位) 88-32 英明高等学校(四国代表)
山梨クィーンビーズ(社会人3位) 87-71 鹿屋体育大学(九州代表)
桜花学園高等学校(高校総体優勝) 94-49 新潟医療福祉大学(北信越代表)
東京医療保健大学(大学6位) 88-69 紀陽銀行(近畿代表)
松陰大学(関東代表) 85-47 エンジェル(中国代表)
鶴屋百貨店(社会人2位) 88-58 アカシヤクラブ(北海道代表)
岐阜女子高等学校(東海代表) 78-51 東海大学九州(学生8位)
秋田銀行(社会人1位) 78-64 拓殖大学(大学7位)
【女子2回戦】
山梨クィーンビーズ(社会人3位) 87-71 新潟アルビレックスBBラビッツ(WJBL9位)
早稲田大学(大学5位) 67-48 山形銀行(東北代表)
羽田ヴィッキーズ(WJBL10位) 61-48 桜花学園高等学校(高校総体優勝)
白鷗大学(学生2位) 74-65 東京医療保健大学(大学6位)
筑波大学(大学1位) 80-59 鶴屋百貨店(社会人2位)
日立ハイテク クーガーズ(WJBL11位) 72-63 松蔭大学(関東代表)
岐阜女子高等学校(東海代表) 82-57 愛知学泉大学(学生4位)
秋田銀行(社会人1位) 75-70 大阪人間科学大学(大学3位)
【女子3回戦】
JX-ENEOSサンフラワーズ(WJBL1位) 96-51 早稲田大学(大学5位)
アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス(WJBL8位) 89-47 山梨クィーンビーズ(社会人3位)
トヨタ自動車 アンテロープス(WJBL4位) 78-54 白鴎大学(学生2位)
シャンソン化粧品シャンソンVマジック(WJBL5位) 86-59 羽田ヴィッキーズ(WJBL10位)
デンソー アイリス(WJBL3位) 76-44 日立ハイテク クーガーズ(WJBL11位)
三菱電機 コアラーズ(WJBL6位) 82-61 筑波大学(大学1位)
富士通 レッドウェーブ(WJBL2位) 102-43 秋田銀行(社会人1位)
トヨタ紡織 サンシャインラビッツ(WJBL7位) 70-47 岐阜女子高等学校(東海代表)
【女子準々決勝】
JX-ENEOSサンフラワーズ 80-51 アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス
シャンソン化粧品シャンソンVマジック 66-62 トヨタ自動車 アンテロープス
デンソー アイリス 66-59 三菱電機 コアラーズ
富士通 レッドウェーブ 89-58 トヨタ紡織 サンシャインラビッツ
【男子1回戦】
明治大学(大学6位) 94-47 尽誠学園高等学校(四国代表)
黒田電気(社会人2位) 57-52 青山学院大学(大学4位)
パスラボ山形ワイヴァンズ(NBDL2位) 81-71 九州電力(社会人1位)
国士舘大学(大学8位) 96-83 RINTATSU SERPENTERS(東海代表)
東海大学(大学2位) 87-47 RBC東京(関東代表)
京都産業大学(近畿代表) 84-70 新潟経営大学(北信越代表)
明成高等学校(高校総体優勝) 89-75 鹿屋体育大学(九州代表)
拓殖大学(大学3位) 101-73 ファイサンズ岡山(中国代表)
西宮ストークス(NBL12位) 108-84 専修大学(大学7位)
大塚商会アルファーズ(NBDL3位) 73-57 近畿大学(大学5位)
豊田通商ファイティングイーグルス名古屋(NBDL1位) 89-65 JR東日本秋田(東北代表)
東京エクセレンス(NBDL4位) 88-65 札幌大学(北海道代表)
【男子2回戦】
三菱電機ダイヤモンドドルフィンス名古屋(NBL9位) 101-64 明治大学(大学6位)
パスラボ山形ワイヴァンズ(NBDL2位) 85-75 黒田電気(社会人2位)
筑波大学(大学1位) 66-59 国士舘大学(大学8位)
東海大学(大学2位) 102-59 京都産業大学(近畿代表)
サイバーダインつくばロボッツ(NBL9位) 96-76 明成高等学校(高校総体優勝)
西宮ストークス(NBL12位) 101-78 拓殖大学(大学3位)
広島ドラゴンフライズ(NBL10位) 81-50 大塚商会アルファーズ(NBDL3位)
豊田通商ファイティングイーグルス名古屋(NBDL1位) 65-58 東京エクセレンス(NBDL4位)
【男子3回戦】
トヨタ自動車アルバルク東京(NBL1位) 122-70 パスラボ山形ワイヴァンズ(NBDL2位)
三菱電機ダイヤモンドドルフィンス名古屋(NBL9位) 88-64 熊本ヴォルターズ(NBL8位)
日立サンロッカーズ東京(NBL4位) 88-75 東海大学(大学2位)
アイシンシーホース三河(NBL5位) 106-54 筑波大学(大学1位)
東芝ブレイブサンダース神奈川(NBL3位) 90-61 西宮ストークス(NBL12位)
レバンガ北海道(NBL6位) 70-54 サイバ-ダインつくばロボッツ(NBL11位)
リンク栃木ブレックス(NBL2位) 81-63 豊田通商ファイティングイーグルス名古屋(NBDL1位)
広島ドラゴンフライズ(NBL10位) 77-66 千葉ジェッツ(NBL7位)
【男子準々決勝】
トヨタ自動車アルバルク東京 85-69 三菱電機ダイヤモンドドルフィンス名古屋
アイシンシーホース三河 81-64 日立サンロッカーズ東京
東芝ブレイブサンダース神奈川 90-62 レバンガ北海道
リンク栃木ブレックス 86-84 広島ドラゴンフライズ