ショックだったB3宣告。二人が揃うと…「なぜかチームがグチャグチャになりますね」
── シーズン開幕前にBリーグの3部が言い渡されましたが、それを聞いた時の心境は?
青木:最初はかなりへこみました。
清水:本当に凹みました。(レノヴァ)鹿児島でプレシーズンゲームをした帰り道にそのことを知らされました。
青木:鹿児島に日本人選手だけで快勝した後でした。
清水:福岡の3部はショックです。それ以上に鹿児島や高松が2部というのは選手の質ではなく、運営の質としてどうかなと思っているところがありましたし、それがショックでした。
青木:実際はあの時点での努力の差だったと思います。結果は3部として発表され、その後、2部に上がれるのではないかという噂はありましたが、繰り上がらなかったです。そこに希望を持っていた部分と、今シーズン、僕らがしっかり優勝して3部にいるようなチームではないことを示したかったのですが……運営会社やヘッドコーチがシーズン途中で代わってしまう。僕と太志郎がいるとなぜかチームがグチャグチャになりますね(笑)
清水:あははは(笑)
── そんな最凶の二人だからこそ、お話を伺ったわけです(笑)。3部が確定している福岡ですが、移籍も含めて来シーズンも現役を続けますか?
清水:まずはシーズンが終わったばかりなので、自分の気持ちと相談です。康平さんは36歳で、僕は35歳。リーグ内でもそんなに安いサラリーではないので、需要があるかどうかが絡んできます。今後のことはまだからないですね。
青木:まぁまぁ、どう転んでも歩けるようにはなってますけど、あとは自分の気持ちがどこを目指すか……。気持ちがあっても、いらないと言われればそれまでなので、今は何も考えてないです。
清水:早く終着点を見つけ、良いオフを迎えたいですね。
取材を行ったのはプレーオフ ファーストラウンド 京都 vs 福岡の第2戦を終え、2連敗で福岡のシーズン終了が決まった後だった。この2人を始め、11年間bjリーグの礎を創ってきた選手たちが、プロというものを模索しながらコート上で示し、メディアを通じて発言してきた。チームや選手の努力により、プロバスケットボールリーグが成り立っている。彼らがいたからこそ現在のプロバスケ選手、プロバスケチームの道が拓けたと言っても過言ではない。
シーズンを終えたばかりで、来シーズンの予定は白紙のベテランたち。悔しさや反省点を挙げる2人だけに、それが現役続行のモチベーションとなっているはずだ。まだまだコート上で、“プロリーグの道”を切り拓いてもらいたいと願っている。
Text & Photo by Seiichi Izumi