2016年秋に開幕するバスケットボールの新リーグ「JPBL:一般社団法人ジャパンプロバスケットボールリーグ」が、参入予定45クラブに関して1~3部階層分けを発表した。この日(7/30)登壇したのはJPBLチェアマン・川淵 三郎氏、同理事・大河 正明、境田 正樹両氏の計3名。記者会見で明らかにされたのは20クラブで、残り25クラブについては8月29日(土)に改めて発表される。なお、1部については14±2が目途になっているとのことで、残りは2~4の増加が見込まれている。
【1部】ホームアリーナの入場可能数5,000人、年間試合数の8割のホームゲームを実施できるホームアリーナの確保、年間売上2.5億円という条件を中心に総合的に判断
秋田ノーザンハピネッツ(TKbj)
仙台89ers(TKbj)
リンク栃木ブレックス(NBL)
千葉ジェッツ(NBL)
トヨタ自動車アルバルク東京(NBL)
東芝ブレイブサンダース神奈川(NBL)
浜松・東三河フェニックス(TKbj)
アイシンシーホース三河(NBL)
三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(NBL)
京都ハンナリーズ(TKbj)
大阪エヴェッサ(TKbj)
琉球ゴールデンキングス(TKbj)
【2部】ホームアリーナの入場可能数3,000人、年間試合数の原則8割のホームゲームを実施できるホームアリーナの確保、年間売上1億円という条件を中心に総合的に判断
青森ワッツ(TKbj)
福島ファイアーボンズ(TKbj)
豊田通商ファイティングイーグルス名古屋(NBDL)
バンビシャス奈良(TKbj)
高松ファイブアローズ(TKbj)
【3部】アマチュアのチームについて確定
大塚商会アルファーズ
豊田合成スコーピオンズ
アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城
ファン、ブースターの盛り上がりが重要!
未確定クラブのうち、「1部or2部に振り分け予定のクラブ数は15」「2部or3部に振り分け予定のクラブ数は10」と発表された。ここに名前が挙がっていないクラブについては、1部、2部の選考基準(3部は別途)に対して課題を抱えていると判断されている。
例えば(複数の条件も含まれるが)、アリーナの規模で6クラブ、売上に関して13クラブ、債務超過の判定について7クラブが判断持ち越しになっているようだ。残り1カ月間でこれらの課題をクリアし、目標の階層入りを目指さすことになる。
関連して、記者からの質問に答える形でいくつかの未確定クラブの現状が伝えられた。「日立(サンロッカーズ東京)はアリーナの問題」「大分(・愛媛ヒートデビルズ)は2or3部」「(レバンガ」北海道は1.5部」「富山(グラウジーズ)は1or2部で検討中」「新潟(アルビレックスBB)は1部2部の間であと一息」……等々。このあたりの情報はクラブがある地元のメディアで詳しく伝えられるだろう。
ここからの1カ月間はファンやブースターの動きも重要だ。「例えば、署名が10万人分集まったとなったら、それは応援してもらっている証だから……」(川淵チェアマン)とのコメントもあった。署名自体が判断材料になるわけではない。しかしながら、地元の盛り上がりをアピールすることも大事だ。
そして、次回の記者会見でどの階層からのスタートが発表されたとしても、地元クラブを精一杯してほしい。クラブが発信する情報をしっかり受け止め、一丸となってバスケ全体を盛り上げなければならない。
「5,000人のアリーナをつくったからいいというわけではなくて、今度はいかにそれを満員にできるか。5,000人という条件を満たしても1,500人の観客動員じゃ仕方ない」(川淵チェアマン)
新リーグの開幕は2016年秋。その前に、今年の秋に開幕する2015-2016シーズンこそ、バスケビギナーを誘って何度もアリーナに足を運びましょう。できるだけ多くの人にバスケの面白さを伝えしましょう。それが、バスケファンのミッションなのです。