4月25日、日立サンロッカーズホームゲーム(対和歌山トライアンズ)終了後、同じ代々木第二体育館のコートで『Sunrockers Legend Match』が行われた。
この催しの発起人となったのは、創部から2006~2007年シーズンまでチームの中心選手として活躍した菅裕一さん。「ファンの皆さんから引退した選手のプレーをもう1度見たいという声を聞き、それを上に届けると同時にOB選手に声をかけました。今日参加してくれた中には現役選手もいますし、クラブチームでやってる選手もいますが、多くは僕のように本当に久しぶりにコートに立つ選手。そんな選手たちが気持ちよく集まってくれて今回の催しを実現することができました」
この日は現在の日立サンロッカーズの前身とも言える日立本社ライジングサン(昭和10年創部)、日立大阪ヘリオス(昭和31年創部)でプレーした選手も集まり、スタッフを含めた総勢24名がYellowチームとWhiteチームに分かれて15分ハーフ形式で行われた。
ファーストシュートは渡邊拓馬選手(NBDLアースフレンズ東京Z)の鮮やかなスリーポイント。場内からは「さすが現役!」と声が上がったが、これに負けじと大屋秀作選手がスリーポイントシュートを決め返しさらに大きな拍手を浴びる。試合前には「最近運動不足だし、ぶっつけ本番なのでかなり心配」「久しぶりにTシャツを着たら、なんかTシャツが小さくなってた」など不安を感じさせる声も聞こえたが、いざ始まってみると、岩隈隆士選手の鋭いカットイン、往年を彷彿させる宮ノ腰達也選手の美しいアウトサイドシュート、さらには半田圭史選手と菅選手、佐藤稔浩選手と戸倉寛之選手、宮ノ腰選手と近森裕佳選手が次々に見事な合わせのプレーを披露した。中でも「おおお~!」と場内を沸かせたのは小野竜智選手のダンクシュート!拍手を送る観客はみな笑顔で、それに応える小野選手はやや照れ笑い。いつまでも応援したいというファンの気持ちがコートに伝わったかような印象的な1シーンだった。