一般紙やインターネットNEWSなどで既報の通りだが、JAPAN 2024 TASKFORCEから「JBA 事務総長候補者に大河正明氏の推薦を内定」のプレスリリースが届いた。
……前文略…… 国際バスケットボール連盟(FIBA)から指摘されている公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のガバナンス強化に向け、JAPAN 2024 TASKFORCE はこの度、JBA事務総長の候補者として、公益財団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)常務理事の大河正明氏を推薦することといたしましたので、ご報告いたします。
なお、候補者としての正式決定は、来る4月28日(火)に予定されている第4回タスクフォース会議において行われ、後日、JBA 評議員会および理事会を経て正式就任となります(5月中旬予定)。……結文略……
記
●候補内定者名:大河正明(おおかわ・まさあき)氏
●現 職:公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)常務理事
●候補者 略 歴:1958年生まれ。京都大学卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。各支店長等を歴任後、2010年10月に退行。同11月より社団法人(現・公益社団法人)日本プロサッカーリーグに携わる。2012 年よりJリーグ理事を務め、2014 年1月より現職。その他、公益財団法人日本サッカー協会理事、株式会社ジェイリーグエンタープライズ取締役、Jリーグフォト株式会社取締役、株式会社Jリーグメディアプロモーション監査役を兼務する。学生時代はバスケットボールに親しみ、京都・洛星中学校時代には全国大会ベスト4 進出、また洛星高校時代には京都府予選を勝ち抜いて近畿大会に出場し、準優勝に輝いた経験をもつ。
【備考】JBA 事務総長は、一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグの役職にも就く予定です(役職名等、詳細未定)。
川淵三郎チェアマン、インゴ・ヴァイス コーチェアマンの主導により、FIBAからの制裁解除に向けた活動を推進するJAPAN 2024 TASKFORCEのミッションは以下の3つ。
1.男子2リーグの統合
2.JBAのガバナンス強化
3.日本代表(男子・女子)の強化体制確立
「1.」については、2016年秋開幕予定の新リーグに関する概略を発表し、4月1日には一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグを設立(理事長:川淵三郎)。併せて、9日にはメディア公開の下で入会申請を行った。ここで申請を申し出たのは24チーム。
【TKbjリーグ】青森・岩手・秋田・富山・長野・埼玉・浜松・滋賀・大阪・奈良・島根・福岡・沖縄・石川
【NBL/NBDL】北海道・リンク栃木・つくば・千葉・兵庫・和歌山・広島・東京EX・東京Z・八王子
3階層からなるピラミッド型のリーグだが、詳細についてはこれからの作業となる。課題は残されているだろうが、この時点で統合に向けた明確な道筋が見えたと言える。
そして、今回のプレスリリースは「2.」に対する施策の一環となる。以前、川淵チェアマンは「一番の問題は協会のガバナンス。2つのリーグを一つにするのが仕事だと取り組んできたが、実はこのことよりも協会のガバナンスがよほど問題だということが中に入ってわかった」と、記者会見で述べていた。さらに、自身の出身母体であるサッカー協会の全面的な協力を受け、とても心強いともコメントした。
事務総長という要職の人事案については、「川淵氏の“直電”で就任決意」(デイリースポーツ)との報道もあり、またもや辣腕ぶりが発揮されたといえる。バスケットボール界に適任者がいないわけではないだろうが、FIBAの意向も加味しながら今回の内定がなされたようだ。
ここはスピード勝負! 6月下旬に予定されるFIBA Exective Bord Meetingにおいて制裁解除が決定されるよう、着々と準備を進めなければならない。少人数で構成される予定のJBA理事会の人事や、評議員会の構成変更などの重要事項も着手しているだろう。
「3.」についても後回しにされているわけではなく、「バスケットボールデベロップメント・ワーキンググループの活動報告など、興味深い内容を確認することができる。
(JAPAN 2024 TASKFORCE議事録 http://www.japan2024.jp/pdf/taskforce_20150325.pdf)
JBA新会長は川淵氏!?
そして、もうひとつ。4/14付の朝日新聞によると、JBAの新会長に川淵氏の名が挙がっているようだ。「ツートップはサッカー界から」となってしまうが、ここは大改革の時を迎えたバスケ界の変化を見届けよう。たとえ、どんなサポートを受けようとも、しかるべき時には再びバトンを受け、走り続けるべきはバスケットボール・ファミリーなのは間違いないのだから。