今回で4回目の開催となった、川崎ブレイブサンダース主催の不二家PRESENTS B.CLUB U15 WOMEN’S CHAMPIONSHIP。第1回は8クラブの参加だったが、回を重ねるごとにその数は増え、今大会は15クラブのU15女子チームがカルッツかわさきに集った。
昨年、初参戦ながら3位に食い込んだ名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15女子は、今大会も予選リーグを難なく突破し、順位決定リーグは優勝をかけて4クラブと対戦。三遠ネオフェニックスU15には6点差、秋田ノーザンハピネッツU15女子には3点差と一歩及ばず、2大会連続の3位という結果だった。ちなみに、2大会連続準優勝だった三遠が秋田の3連覇を阻止し、初優勝を飾っている。
名古屋Dは前回と同じ順位だったが、チーム自体もまだ結成2年目だったことを考えれば、十分に誇るべき結果だ。何より、チームに成長を感じられた点が最大の収穫と松島有梨江ヘッドコーチは語る。

「全ての試合を通して、選手が去年からすごく成長したなって実感できる大会でしたね。個人としてもそうですけど、チームで戦うというところ。去年は固定したメンバーしか試合に出せなかったんですけど、今年もある程度固定された中でも控えの選手がアグレッシブにプレーしてくれて、チーム力がすごく上がったおかげでこういう成績も残せたのかなと思います」
同じU15で男子チームが数々の実績を残してきた中、アシスタントコーチとしてそこに携わってきた松島HCだが、いざ女子チームの指揮官を託されると、「最初は完成形みたいなものがわからなかった」とチーム作りを上手くイメージすることができなかったという。
「自分がHCになってチームを作るのが初めてだったので、最初は探りながらやっていくしかないかなと思ってました。選手たちのこともよくわからなかったので、まずは選手たちのことを理解した上で、この子にはどういう声かけが合うのかとか、どういう練習がいいかというのを探りながら、今年はこうやればいいのかなというのが少しずつ見えてきた感じですね」
チームによって、環境によって、カテゴリーによってコーチングの在り方は異なる。HCの肩書を背負うのが初めてである上、育成世代の指導も一筋縄ではいかないが、その難しさがある分、成果が見られたときはコーチの仕事の醍醐味を感じることもできる。
「中学生のときの影響って大人になっても大きくなるのかなと思うので、指導するにあたって責任がすごくある年代だと思います。大人になればある程度人間として出来上がってるし、それこそプロになれば自分次第なんですけど、中学生は自立しかかってるところで、まだ助けは絶対に必要な年代。どこまで手をかけるか、どこから見守るかというボーダーラインが難しいです。あまり言いすぎてもその子のためにならないし、だからといって放っておくと落ちていっちゃうし、それも人によって違う。1人ひとりの様子を見ながら接していかないといけないし、それも正解かどうかわからないので、とにかくしっかり向き合おうということだけですね。見守るにしてもちゃんと向き合った上で、突き放すというよりは離れた所で様子を見る、目を離さずにという距離感の取り方が上手くハマったときに、選手は一気に伸びていく。そこが面白いなと思いますね」

松島HCの言う通り、多感な時期である中学の3年間はその後の人生に与える影響が少なからずある。人間形成の土台が築かれる重要な3年間というのは決して大袈裟な話ではなく、ポジティブな経験も、一見ネガティブな経験も全てが貴重な人生の糧となる。それを理解しているからこそ、松島HCは個々の成長に目を配り、それぞれの将来に期待を抱く。1人の人間としての成長を見届けることができるのが、育成年代の指導者冥利に尽きる点だ。
「3年間やりきるのは大事なことですけど、バスケットをやるにしてもやらないにしてもこれからが大変だから、ここで満足してほしくないし、3年間のうちで完全燃焼できなかった子もそこで終わるんじゃなくて、続きは絶対にあるから、ここでできなかった分を次につなげてほしい。それはみんなにも言ってます。中学校の3年間ってすごく大きいと思うんですけど、これからいろんなことがいっぱい起きるので、この経験を全部プラスにとらえて次に進んでいってほしいなと思います」











