B2各クラブにとって、今シーズンはB1昇格という目標を持つことができないシーズンだが、将来のBプレミア参入を目指して大改革に踏みきったクラブも複数あり、シーズン前半はそれらのクラブが上位に台頭した。西地区では神戸ストークスと愛媛オレンジバイキングス、東地区では福島ファイヤーボンズがそれに該当する。
15勝45敗で昨シーズン東地区最下位に沈んだ福島は、外国籍指揮官を招聘しただけでなく、1人を除いて選手を総入れ替えするという思いきった手を打った。その結果、福島はシーズン序盤から東地区首位を快走。開幕2試合目に黒星を喫した後、2カ月弱にわたって無傷の18連勝を記録する大躍進ぶりだった。
しかし、長いシーズンには必ずといっていいほど浮き沈みがある。12月に入って3つの黒星を喫すると、年が明けた前半戦最後の節では、それまで12連勝で追撃態勢に入っていた信州ブレイブウォリアーズに連敗し、1ゲーム差に迫られた。そして、オールスターブレイクを挟んで迎えた後半戦最初の試合は、信州と同様に12連勝中と波に乗っていた横浜エクセレンスと対戦。第1クォーターこそ21-12と先手を取ったものの、第2クォーターに30失点、第4クォーターにも34失点と相手の破壊力のあるオフェンスを止めることができず、84-97で敗れる結果となった。同日に信州が勝利したことにより、福島は東地区首位の座を明け渡している。

「バイウィーク明けで、チームとしていろいろ準備してきたことができた時間帯もあれば、できなくて自分たちから崩れてしまった部分もあった。コミュニケーションを取り合って、気持ちを切り替えてやっていかないといけない」と、キャプテンの笠井康平は反省しきり。スターターのポイントガードでもある笠井は、この日はファウルトラブルに見舞われたことで出場時間が16分6秒にとどまったが、出場時間帯の得失点差はチームで唯一のプラスだった。これは笠井が試合をしっかりコントロールしていたことを示し、笠井の出場時間が伸びていれば試合結果にも影響があったと推察できるものだが、本人はライアン・マルシャンヘッドコーチのバスケットスタイルに馴染んでいく過程という意識が強いようで、この試合の反省点も明確に認識していた。
「チーム自体が速いテンポをすごく大事にしてて、攻撃回数を増やすことを強調してる中で、僕自身はここまで速い展開を意識するバスケットは初めてなので、ガードとして動きを止めてしっかり作りたい場面もあるんですけど、シーズンを通してライアンのバスケットに慣れていきながら、勉強しながらというのがあります。今日に関しては自分以外がボールを運んだときにターンオーバーがあったり、惰性でオフェンスが終わってしまったシーンがあったと思うので、ボールを持ってなくても1回受けにいって落ち着かせるとか、喋ってフロアバランスを整えるというのはもっと必要かなと感じました」
実質的に全く新しいチームに生まれ変わった福島は、選手間の連係に関しても今なお構築の段階にある。キャプテンであると同時に、昨シーズンから残っている唯一の選手でもある笠井には、それを束ねる役割も期待したいところだが、笠井自身は移籍してきた選手たちのメンタリティーがチームケミストリーを生み、それがシーズン前半の破竹の勢いにつながっていたと感じていたようだ。もちろん、それもまだ完成されたものではない。

「昨シーズンに比べると若い選手も増えましたし、昨シーズン各チームで安定してプレータイムを貰ってたという選手たちではないので、みんなハングリー精神があるし、やってやろうというメンタルが強い。個々にそういうものがあったから大きい力になって、前半戦はビハインドの展開でも追いつける試合があったと思います。ただ、それは感じながらも、上位チームが持つべき堅さとか安定感というのはまだまだ。日が浅いというのは言い訳にはしたくないですし、もっとチーム全体で崩れない厚みを作っていかないといけないなと感じてます」











