第24回Wリーグ2022-23シーズンは10月19日より開幕。それに先駆け、全14チームのキャプテンが集結し、記者会見が行われた。これまではとは違った顔ぶれに新鮮味を感じる。「肩幅を活かしたアグレッシブなドライブをぜひ見てもらいたいです」とアピールする新規参入の姫路イーグレッツの白崎みなみキャプテンをはじめ、Wリーグではじめてキャプテンを務める選手は14チーム中8人。余談だが、昨シーズンのキャプテンとの平均身長を比較してみると、170cmから173cmへと大型化していた。
2連覇中のトヨタ自動車アンテロープスは馬瓜ステファニー、山本麻衣、川井麻衣のキャプテン3人体制でいずれも初となる。代表して登壇した馬瓜は、副キャプテンから昇格。「3人のキャプテンはそれぞれ役割が違い、山本選手が若い選手に声をかけたり、川井選手は全体を見たり、私は中間ですがトヨタ歴が6年目と長いので、このチームの中で分かっていることを他の選手に伝えたり、バックアップ的に支えられたら良いなと思っています」という3本の矢の結束力で3連覇に挑む。
「何度かキャプテンをする機会はあったけど、自分はキャプテンっぽくない」というENEOSサンフラワーズの渡嘉敷来夢が、13年目にしてキャプテン初就任。佐久本智ヘッドコーチに代わり、2シーズン優勝から遠ざかっている現状を踏まえ、「覚悟を持ってやらなければならない」と引き受けた。「必ず優勝したい」と燃えるキャプテンがENEOS新時代へと導く。
デンソーアイリスの赤穂ひまわりは「マジか?」、日立ハイテククーガーズの白鞘郁里も「ビックリした!」というのが、キャプテン任命の第一報を聞いたときの心境である。彼女たちの性格を知るファンにとっても、不安と期待が入り交じる選出だったことだろう。しかし、肩書きが人を成長させると言うとおり、赤穂は「やるからにはしっかり自分のできることをやり切ろうと思って、キャプテンを受けました。過去のデンソーでは髙田(真希)選手や稲井(桃子)選手という偉大なキャプテンの背中を見てきたので、その2人から学んだことをしっかりと受け継いでいけたらなと思います」と覚悟を決めた。今シーズンへ向けて「何事にも挑戦する」と目標を掲げていた白鞘は、キャプテン任命を転機と捉え、「自分にできる気合いと声を出すことを意識してチームを引っ張っていけたらなと思ってがんばっています」と、それぞれ模索しながら新たな肩書きに自分らしく取り組んでいる。