60試合で争われるBリーグのレギュラーシーズンは、これまで27試合を消化した。2連覇(2017-18、2018-19)した王者アルバルク東京だが、強豪ひしめく東地区において10チーム中7位(15勝12敗)と低迷している。
直近の大阪エヴェッサ戦(1月3日)は序盤に10点リードを奪うが、ジリジリと点差を詰められ、67-73の逆転負けを喫した。「第2クォーターのオフェンスの崩れから、大阪にファストブレイクやノーマークから簡単に得点を与えてしまい、そこがこの試合のターニングポイントになってしまった」とルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは敗因を挙げた。
2度のリーグ制覇を果たしたA東京の武器は、強度の高いディフェンスとピック&ロールをベースにしたオフェンスの連動性である。「我々の長所はチーム一丸となってしっかりと組み立てていくこと。オフェンスでもディフェンスでも組織的な遂行力が高いチーム」というパヴィチェヴィッチヘッドコーチだが、今シーズンはその長所が思うように継続できていない。ヘッドコーチ自身も「うまくいかない時間帯が目立っている」と感じており、それを象徴するような敗戦でもあった。パヴィチェヴィッチヘッドコーチは今のチーム状況について、以下のように続ける。
「新加入選手がおり、コンディションレベルが一致していない中ではあるが、少し息が合わない場面が選手同士の中で見られている。それがピッタリと合ったときは良いバスケもできてはいるが、なかなか1試合を通して安定してできる状況にない。悪い時間帯もあり、最終的に負けにつながっている。アップダウンの波をプラスの時間帯で継続できるように、今後の試合でなんとか取り戻していきたい」
チームハイとなる20点を挙げたケビン・ジョーンズは、「相手に勢いが行ったときこそ、自分からしっかりシュートを打っていこうという気持ちはありました」と気を吐いた。開幕前から取り組んできた3Pシュートは「チームメイトがしっかりとパスをしてくれたことで、思い切って打っていきました」と言い、シーズンハイとなる4本を成功させている。