6月18日(水)、日立サンロッカーズ東京は新しいHC就任のお知らせをホームページにアップ。就任したのはマイケル・オルソンHC。昨シーズン(2013-2014)、NBDL・東京エクセレンスで指揮を執り、初参戦のチームを見事、優勝に導いた。その前年はレノヴァ鹿児島(JBL2)を率いてリーグ2位の好成績を収めている。
2006年からエクセレンスでプレイヤーを経験した日本通。2009-2010シーズンにはリンク栃木でアシスタントコーチを務め、リーグ制覇(JBL)に貢献した。プロチームの指揮官としてのキャリアは鹿児島がスタートとなる。実績を残し、着実にステップアップを果たしており、いよいよトップリーグのHCとして手腕を振る機会を得た。
1979年6月5日生まれの若き指揮官が、来シーズンの日立東京をどのように導いていくのか注目が集まる。これまで通り、就任1年目から好結果が期待されるが、それに応えるエナジーとパッションを持ち合わせた指揮官だけに、その活躍が楽しみだ。
そして、翌日(19日)にはリンク栃木ブレックスから、新HCの就任が発表された。「トーマス・ウィスマンHC復帰」と聞けば、“夢よ再び!”と心躍らせるブレックスファンは多いだろう。ここ2シーズン、リトアニア代表を率いた名将・アンタナス・シレイカHCの下、ヨーロッパスタイルが定着しつつあった。が、チームは英断を決意。「(シレイカHCとは)2年契約が満了となり、今一度フラットな状態でさらに上位を目指すにあたり、今のブレックスにベストなHCとして選定しウィスマン氏との契約に至りました」(鎌田眞吾GM)とのこと。
周知の通り、2008-2010年にリンク栃木のHCを務め、「2009-2010シーズンにJBL優勝を果たしたHC」という実績の持ち主。その後、男子日本代表HCを始め、カタール代表のHCを歴任し、ますますキャリアを積み重ねてきた。メンバーの入れ替わりはあるものの、#0田臥勇太選手ら今シーズンの主力が残っている。それだけに、1年目から頂点を狙うチームづくりは急ピッチで進められるはず。惜しくも逃したカンファレンス・ファイナル、リーグ・ファイナルを確実に獲りにいく態勢が整った。
さて、この2人はヘッドコーチ、アシスタントコーチという関係でリーグ制覇を経験しているが、2014-2015シーズンはともにヘッドコーチとして激突する。「師弟対決!」が適切かどうかはわからないが、リンク栃木と日立東京の2チームが上位争いを繰り広げれば、イースタンカンファレンスは混戦必至。日本のバスケ界がもっともっと盛り上ることは間違いない。
※なお、両ヘッドコーチのコメントや経歴に関しては、各チームのホームページをご参照ください。
リンク栃木ブレックス http://www.linktochigibrex.com/
日立サンロッカーズ東京 http://www.hitachi.co.jp/sports/sunrockers/