第15回Wリーグ プレーオフ セミファイナルは第2戦まで終了し、JX-ENEOSサンフラワーズが富士通レッドウェーブに2連勝を挙げ、すでにファイナル進出を決めた。一方、初戦を飾ったトヨタ自動車アンテロープスだったが、PG久手堅笑美がケガのために出場できなかった第2戦は接戦の末、デンソーアイリスが勝利し1勝1敗。ファイナル進出の行方は、本日4月8日(火)19時より代々木第二体育館で行われる第3戦に持ち越された。第3戦模様は、NHK-BS1にて生中継される。
第15回Wリーグ プレーオフ セミファイナル
- 第1戦@ALSOKぐんまアリーナ
トヨタ ○72-52● デンソー
JX-ENEOS ○79-67● 富士通 - 第2戦@代々木第二体育館
トヨタ ●52-53○デンソー
JX-ENEOS ○73-61● 富士通 - 第3戦@代々木第二体育館
4月8日(火)19:00 トヨタ vs デンソー
第2戦を終えた各チームのヘッドコーチならびに選手の声をご紹介しよう。
トヨタ自動車アンテロープス
- 後藤 敏博ヘッドコーチ
点数的には(1点差)互角だと思うが、我々が得意な展開に持ち込めなかった。#11森澤は本来スピーディーな展開が得意なので、そこを活かしたかったが、彼女に早めにパスが入らなかったことが敗因のひとつになった。
森澤自身はよくやったと思う。明後日、もう一試合あるが#25久手堅の出場は厳しいかも知れない。出られるかどうか、今の段階ではわからない。 - #2川原 麻耶
リバウンドのところでやられてしまったのが大きい。相手の#13伊集さんに大事なところで3ポイントを決められたのは私のミス。相手にいい流れが行ってしまった。 - #22森 ムチャ
前半は良かったが、後半はいい形でシュートまで持っていくことができず、相手のペースになってしまった。ディフェンスが悪く、オフェンスが自分たちのリズムではなかった。もっとしっかり自分たちのペースで試合をしなければいけない。
デンソーアイリス
- 小嶋 裕二三ヘッドコーチ
昨日は大敗したので、今日は背水の陣。相手がどうこうというより、自分たちができることを徹底しようとミーティングで伝えた。選手たちの気持ちが前向きになったことが結果につながった。
昨日の反省を踏まえ、無駄な3ポイントを打たせない、セカンドチャンスをつくらせないことを意識したが、それがディフェンスリバウンドの好結果に表われたと思う。とにかくもう一試合、全力で戦いたい。 - #8高田 真希
負けたら終わりなので、強い気持ちでゲームに臨んだ。一人ひとりがリバウンドやルーズボールなどを頑張った結果だと思う。個人的には、昨日はディフェンスがタイトだったのでアウトサイドでボールをもらったり、パスをさばいてしまったりした。今日は本来の役目であるインサイド(ローポスト)でしっかりパスを受け、そこからシュートを狙う、パスをさばくという動きができたので、チーム全体にいいリズムをもたらすことができた。 - #41伊藤 恭子
昨日の敗因は全員がわかっていた。ヘッドコーチの指示を受け、新たな気持ちで、全員でカバーし合えたのが勝因につながった。昨日は縦に攻めることに集中し過ぎて、ポイントガードとしての役目、チームとしての組み立てができていなかった。今日は上手く修正できたと思う。
富士通レッドウェーブ
-
藪内 夏美ヘッドコーチ
今日はリバウンドが課題だと確認していた。渡嘉敷選手、間宮選手を抑えることが課題だった。前半はある程度できたと思うが、後半はトラップを狙っても、その上からパスを通されてしまった。選手たちはフルコートで、身体を張って良く頑張ってくれた。
プレーオフは勝負できるように準備をしてきたが、相手はチャンピオンとしてのプライドを持ち、強さを発揮していたと思う。私たちはチャレンジャーなので、できたところもあれば反省点もある。この経験を来シーズンにつなげたいと思う。 - #15山本 千夏
センター陣に点を取られ過ぎた。一番やってはいけないゲームだったと思う。相手の方が一枚上だった。個人的には相手のディフェンスを見過ぎてしまい、シュートを積極的に狙うことができず、確率も悪くなってしまったので、そこは悔いが残る試合だった。
プレーオフは、自分たちができることをやろうと準備してきたが、やっぱり相手が強かった、というひと言に尽きる。 - #10町田 瑠唯
相手のセンター陣に対しては、フォワードやガードがカバーに行くという意識でプレーした。ただ、2人、3人といっても抑えられないケースがあり、そこが相手の強さだと感じた。
自分たちのバスケットはできた部分もあったと思うが、シュートを決め切れず、ターンオーバーなどのミスもあった。大事なところで決め切れる、ミスをしない、そんなプレーができるよう、来シーズンに向けてレベルアップしたい。
JX-ENEOSサンフラワーズ
- 佐藤 清美ヘッドコーチ
相手は負ければ終わりなので、集中して試合に入ってきた。いいディフェンスでやられてしまい手こずったが、最終的にはインサイドの力(渡嘉敷、間宮)で打ち破ってくれた試合だった。
セミファイナルは2戦先勝とはいえ、一発勝負なのでとにかく1点でもいいから相手より上回るように指示していた。それを忠実に守って、よくやってくれた。 - #9新原 茜
ゲーム前、今日でファイナル進出を決めようと、みんなに伝えた。出足もいい形で入れたが、相手の気迫も伝わってきた。レギュラーシーズン最終戦のように負けてしまうこともあるので、そうならないように気をつけたが、自分たちらしいいいゲームができた。セミファイナルはそれぞれが自分の役割ができた。インサイドで点を取ってもらい、勝つことができた。 - #10渡嘉敷 来夢
今日はシュートタッチがよく、行けると思ったがファウルトラブルでベンチに下がってしまった。が、(これをポジティブにとらえ)休ませてもらった分、第4Pは良いプレーができたと思う。レギュラーシーズンの最終戦は最後のところで消極的になってしまったので、今日は「自分が決める」という強い気持ちでプレーできたのが良かった。
昨日も今日も、前半がダメで後半から良かったが、ファイナルは前半から飛ばします。
第15回Wリーグ プレーオフ ファイナル
- 第1戦:4月17日(木)19:00 JX-ENEOS vs トヨタ or デンソー@秋田県立体育館
- 第2戦:4月19日(土)13:00 JX-ENEOS vs トヨタ or デンソー@福島県営あづま総合体育館
- 第3戦:4月20日(日)19:00 JX-ENEOS vs トヨタ or デンソー@代々木第二体育館
- 第4戦:4月22日(火)19:00 JX-ENEOS vs トヨタ or デンソー@代々木第二体育館
- 第5戦:4月23日(水)19:00 JX-ENEOS vs トヨタ or デンソー@代々木第二体育館
※5戦3先勝方式のため、4戦目以降は開催されない場合あり