勝手知ったる仲間とともにのびのびプレーし、3戦連続二桁得点
第59回関東大学バスケットボール新人戦「ルーキーズ・トーナメント」における筑波大学の先発メンバーのうち2年生の井上宗一郎、ルーキーの中田嵩基と浅井修伍の3人が福岡大学附属大濠高校出身だ。上級生を合わせれば、4年生に牧隼利と増田啓介がいる。井上の代のウインターカップは惜しくも準優勝だったが、インターハイを制している。翌年の中田や浅井の代はウインターカップ予選で敗れ、連続出場記録は7でストップしてしまった。牧や増田の代も期待されて臨んだウインターカップは、まさかの初戦敗退。強豪校である実績は変わらないが、彼らにとっての高校時代は平坦な道のりではなかった。
新天地で新たなスタートを切った浅井にとって、「宗一郎さんとは高校時代も一緒だったので、コミュニケーションが取りやすくプレースタイルも分かっているので一番やりやすいです」とのびのびプレーすることができた。「最初は緊張もあってなかなか得点を獲ることができませんでしたが、試合を重ねていくことで良いオフェンスもでき、得点も獲れるようになってきました」というように、ベスト8以降の3戦全てで二桁得点をマークする。
196cmの長身でポジションはパワーフォワードと記されているが、ペイントエリア外でのプレーも多い。準決勝の専修大学戦では4本の3Pシュートを決めて見せた。しかし、現時点では「3Pシュートしか特徴がない」ことを課題に感じている。フィジカルの差から生じるディフェンスとリバウンドの強化に合わせて、「ドライブなどバリエーションを増やして得点に絡むことができれば、上級生を含めた試合でももっとプレータイムがもらえるようになると思います」と見通しは明るい。