少しご無沙汰してしまったNBDLだが、12月1日時点での上位4チームに与えられるオールジャパン(全日本総合選手権:天皇杯)の出場チームが決まった。1位東京エクセレンス、2位豊田通商ファイティングイーグルス名古屋、3位アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城、4位TGI・Dライズである。
NBDLの「D」はディべロップメント(開発、進展、発展)を意味しており、早い話が下部リーグという位置づけ。とはいえ、NBL以上に歴史のあるチームも多く、JBL2時代から打倒! JBLを標榜し、今シーズンは打倒! NBLに燃えている。そして、そのチャンスがお正月に訪れるというわけだ。
ここ数年は善戦しながらも、なかなか勝利を収められないでいるが、今シーズンは期待が持てそうだ。というのも、上位2チームはしのぎを削りながら強さを見せつけてきた。そこに割って入ろうという3位のアイシンAWも侮れない。
ちなみにオールジャパンはオンザコート1だが、東京EX、豊通名古屋とも抜かりはなく、大型センターを擁している。しかも、日本人選手のラインナップが充実しているので期待が膨らむ。ただ、組み合わせを見ると、勝ち上がれば東京EXは三菱電機名古屋と、豊通名古屋は東芝と当たる。“強い相手”なのは確かだが、積極的にチャレンジして欲しい。
日本人選手だけで挑むアイシンAWは順調にいけば2回戦で兵庫と当たる。もしかすると、ここにチャンスがあるかも知れない。4位のD・ライズは2回戦で千葉との対戦の可能性が高い。レギュラーシーズン7勝7敗のD・ライズにとっては、厳しい試合になりそうだが……。判官びいきの観客を味方に、ぜひともジャイアントキリングを実現してもらいたい。
順位(12月8日現在)
1位 東京エクセレンス(EX) 15勝1敗
2位 豊田通商ファイティングイーグルス名古屋 12勝2敗
3位 アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城 9勝5敗
4位 TGI・Dライズ 7勝7敗
5位 大塚アルファーズ 5勝9敗
6位 豊田合成スコーピオンズ 5勝9敗
7位 レノヴァ鹿児島 5勝9敗
8位 東京海上日動ビッグブルー 4勝10敗
9位 黒田電気ブリットスピリッツ 2勝12敗
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。