皆さんこんにちは。フォトグラファーの安井麻実です。
前節、浜松アリーナで撮影した2連戦。1戦目に続き、今回は第2戦での選手たちの表情をお届けします。
【フォトグラファーあとがき】
前日の試合を落としている三遠ネオフェニックス。試合後の記者会見で藤田HCの「後半で、エナジーが切れてしまった」という言葉からも分かるように、前半の立ち上がりは良かったものの第3ピリオドで失速。栃木は後半も攻め気を緩めず、三遠はホームで2連敗という苦い結果に終わりました。
バスケットボールの撮影に携わる中でよく「エナジー」という言葉を耳にします。もしかしたら、他競技でも使われるのかもしれません。
私も撮影しているなかで、この「エナジー」を感じることはとても大切だと思っています。いや、1番大切なことかもしれません。
私自身、「エナジー」を誰にでも伝わるように言葉で説明できるかというと100%の自信はありませんが、これは目に見えるものではなく、心で感じるものなんだと思っています。
選手からエナジーが溢れているとシャッターが進みますし、その逆にエナジーを感じられないと、“撮るポイントがない”のです。
「エナジー切れ」
というのも、おそらくですが本当に少し、ほんの少しのエナジーの差で、バスケの場合10点とか20点とかっていう点差になってしまう、それくらい大切な要素の1つだと感じます。
私が撮りたいものは、「エナジーの塊」。
それがベースにあってこそ、選手の思いや競技の美しさが、誰かに伝わるんだと信じています。
先ほど、“エナジーは心で感じるもの”と書きましたが、それを“目に見えるようにする”のが、私のバスケットボール写真に対する考え方のベース。
写真に写る“瞬間”、その“前後の時間や選手の思い”が、たくさんの方に届きますように。
文・写真 安井麻実