全国の8強が集結して開幕した「天皇杯 第46回日本車いすバスケットボール選手権大会」。10連覇に挑む宮城MAXと初優勝を目指す昨年の準優勝チームNO EXCUSE、同3位の埼玉ライオンズも順当に初戦を突破。4月に行われた第2次予選を制した東日本・パラ神奈川スポーツクラブと西日本・ワールドバスケットボールクラブが初戦で激突。若き日本代表の古澤拓也選手(22歳)と鳥海連志選手(19歳)を擁するパラ神奈川スポーツクラブが31-24で前半をリードする。しかし、後半に入るとワールドバスケットボールクラブは23点を挙げた竹中久雄選手の活躍が光り、58-51と逆転勝利し、3年連続ベスト4進出を決めた。
そのワールドバスケットボールクラブは準決勝で王者・宮城MAXと対戦。前半は対等な戦いを繰り広げたが、第3クォーターに入ると宮城MAXが本領を発揮する。新加入の土子大輔選手(25点)の得点からペースをつかみ、一気に二桁得点差に広げる。不動のエース・藤本怜央選手は33点を挙げ、終わってみれば宮城MAXが74-52と快勝し、順当に決勝進出を決めた。
準決勝もう一試合、選手層の厚いNO EXCUSEはエースの香西宏昭選手(15点)がボールをシェアし、12アシストで周りを生かす。森谷幸生選手がチームハイの20点、持ち点1.5の湯浅剛選手も12点を挙げ、59-39で埼玉ライオンズを破り、リベンジする権利を得た。敗れた埼玉ライオンズだが、ロスター9人しかおらずその全員の持ち点を合わせても20(コートに出る5人の合計が14というルール)にしかならないほどのローポインター軍団。持ち点が少ない選手の方が障害の程度が重いことを意味する。その中でも5年連続ベスト4入りしている諦めないチームだ。
決勝へ向け、宮城MAXの土子選手は「必ず10連覇できるようチームに貢献したい。勝ちにこだわってプレーしたい」、NO EXCUSEの森谷選手は「昨年の決勝のことを忘れることなくこの1年を過ごし、ようやくリベンジする機会がきた。ベストな結果を求めるだけ」とそれぞれ意気込みを語った。10連覇に挑む宮城MAXだが、NO EXCUSEは昨年のリベンジとともに初の天皇杯チャンピオンになることもモチベーションになっている。
決勝は明日5月20日14:30ティップオフ!
5月20日(日)スケジュール
14:30 決勝戦:宮城MAX vs NO EXCUSE
12:15 3位決定戦:ワールドバスケットボールクラブ vs 埼玉ライオンズ
10:00 5位決定戦:パラ神奈川スポーツクラブ vs 福岡breez
10:00 7位決定戦:千葉ホークス vs 富山県車椅子バスケットボールクラブ
テレビ中継
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<決勝>5/20(日)午後2:00〜5:00<生中継>